構造は求められる機能に基づいて定まる。これが大前提だと思われますが、あまりに肥大化し集積度の上がった都市では、そこに時の堆積と人々の思いが織り込まれ、構造物だけが独り歩きすることも多々見受けられます。当初はdp0 Quattroのゼロ・ディストーションを活かして構造物だけを撮影しようと考えていましたが、撮影中都市構造のほうへ興味がシフトしていきました。一番身近なテーマでありながら、もっとも奥の深いものだと思います。連載は今回で最後となりますが、今後も撮り進めていきたいと考えています。このページをご覧の皆さまも、もしよければ一度トライしてみてください。なかなか面白いテーマだと思います。最後に都市構造と人の関連性を捉えたカットを並べてみます。ご愛読ありがとうございました。