SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM

SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC OS HSM Macro: First Impressions with Walter Arnold

プロの写真家であるWalter Arnold氏は、数週間かけてシグマの新製品SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMの広告写真を撮影してきました。この高倍率ズームレンズの魅力について、シグマがArnold氏に行ったインタビューのもようをご紹介します。

SDIM0804a-thum

©2012 Walter Arnold

撮影にあたっては、アクリルでのアートワークも手がける地元の水彩画家、スターリング・エドワーズから、絵筆数本とともにパレットを借りた。私はこのうち筆を何本か、パレット上のカラフルな絵の具の横に置いた。基本的な技法をもちいて慎重に筆のライティングを決めると、信頼するマグライトを取り出し、横から集中的に光を当てた。これにより、印象的で手触りまで感じとれるような写真が生まれた。

カメラ:SIGMA SD15 露出モード:M-マニュアル露出 ISO感度:100 シャッター速度:0.4秒 絞り値:F22 焦点距離:250mm

Sigma:Walterさんは、現行製品のSIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC OS HSM用の広告写真もお撮りになられましたが、今回新しいSIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMをご使用になってみていかがでしたか?

Walter:本当に素晴らしいレンズでした。世界に先駆けて、このレンズで撮影できたことは、とてもエキサイティングな経験でした。現行モデルより小型軽量化されているのに、光学性能を含めてすべての性能が向上しています。レンズ自体の感触にも、写真の仕上がりにも満足しています。どんなシーンにも使える万能レンズとして、さらには優れたマクロレンズとして、多くの写真家が、常にカメラバッグの中に入れて持ち歩くことになるんじゃないでしょうか。重たい撮影機材を持って何時間も移動しなければいけない時は、わずかな重量やサイズの違いが大きく影響するものなので、今回の小型軽量化は非常に助かります。このSIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMの万能性とパフォーマンスなら、カメラバッグに常備しておいてまず間違いありませんね。あらゆるシチュエーションに対応できて、しかも手ブレ補正機能付き、しかもマクロ撮影だって可能なのですから。

SDIM0639a-thum

©2012 Walter Arnold

この写真は、私の家の庭にある木に見つけた一枚の葉を、厚い本のページの間で挟んで平にし、翌日、ガラスのコーヒーテーブルに置いたものだ。ストロボフラッシュを使い、テーブルの下に置いて背後から光を当てた。そうすると葉脈や茎のディテールが浮かび上がった。見たところ何の変哲もない一枚の葉から得ることのできたディテールと鮮明さは驚くほどに素晴らしい。

カメラ:SIGMA SD15 露出モード:M-マニュアル露出 ISO感度:100 シャッター速度:1/80秒 絞り値:F22 焦点距離:250mm

Sigma:手ブレ補正OS(Optical Stabilizer)機構とマクロの組み合わせについても少しお聞かせ下さい。今回お撮りになられた写真は、アングルを決めるのにだいぶ熟慮されたように感じます。このようなマクロ撮影にとって、軽量さとOSはどう関係し、どのくらい重要だとお考えですか?

Walter:OSとマクロの組み合わせは素晴らしいです。私の経験上、あらゆる場面で三脚を使用して撮影できればよいのでしょうが、実際はそうもいきません。例えば、小さな虫の撮影ですね。虫が静止している間は三脚を使用して撮影できますが、花の近くに移動してしまうと、そこからは手持ちで撮影しなければなりません。こういう時には、手ブレ補正機能のあるレンズは本当に助かります。それに、小さな虫のついた花の撮影には、かすかな風のそよぎでピントなどの撮影結果が左右されるわけですからね。

Sigma:今回の撮影にはSigma SD15をご使用になられたようですが、レンズの近接性能と被写体を高精細に捉えるセンサーの相乗効果によってこのような写真が生まれたわけですね。もちろん、被写体選びとライティングの妙あってのことですが。あなたの撮られた作品群の光の質は本当に素晴らしいのですが、このような写真を撮影するためのライティングテクニックについて、何かアドバイスはありますか?

SDIM1228-thum

©2012 Walter Arnold

この小さな生き物は、私が食料品を車から家ヘ運び込んでいるときに遭遇した「セレンディピティ(素晴らしい幸運との偶然のめぐり合い)」だ。わが家の庭先で咲き誇るオニユリの花に目をやった時、たまたま彼がいたわけだ。鮮やかなオレンジ色の花の上で、目の覚めるようなグリーンが彼自身を際立たせていた。この虫のことはよく知らないが(しょっちゅう私を怖がらせるということ以外には!)、植物から蜜を得ているようだった。他にも数本咲いているオニユリを調べてみると、同じ種類の虫が花を探検していた。私は食料品の入ったショッピングバッグを置くと、4時間以上もこの小さな生き物たちを撮影し続けた。このつぼみの先端に乗った昆虫の写真は、私がこの日の夕方に撮影した中でも最後のほうの一枚である。根気強い粘りがようやく報われた瞬間だ。

カメラ:SIGMA SD15 露出モード:M-マニュアル露出 ISO感度:100 シャッター速度:1/80秒 絞り値:F6.3 焦点距離:250mm

Walter:このカメラとレンズの組み合わせがもたらす描写力には驚きました。撮影後、コンピューターで画像を確認した時は信じられませんでした。肉眼では確認できないような細部まで余すことなく目にすることができたのですから。 常に重要なのはなんといっても光です。この、花のつぼみの先端に虫が止まっている写真ですが、太陽が低い位置にあるおかげで虫の側面と背面にちょうどいい具合に光が当たっています。このような写真は一日のうちでも早朝か夕方遅く以外には撮れません。さらに、マクロレンズの撮影は、被写界深度が非常に顕著に見て取れます。被写体に接近すればするほど、被写界深度は浅くなります。被写体と被写界深度を合わせるためにF値を絞らざるをえません。絞るということは、シャッタースピードを遅くする必要があるということですから、こういう時にこそ手ブレ補正が非常に有効になるのです。要は、こうした写真を撮るには、光量だけではなく、光がどこから入るのかを考慮することも重要だということですね。

©2012 Walter Arnold

これは、昆虫を撮影した作品のうちでも、私のお気に入りの1枚だ。鮮やかな緑色の虫とオレンジ色の花びらの鮮明なコントラストが素晴らしい。この写真のでは特に、花びらの美しさを際立たせる背景のなめらかさが気に入っている。

カメラ:SIGMA SD15露出モード:M-マニュアル露出ISO感度:100 シャッター速度:1/100秒 絞り値:F6.3 焦点距離:72mm