シグブラ
第162回:“空いた時間にお台場ブラブラ

第162回:空いた時間にお台場ブラブラ

October 9, 2019

渋谷にある写真の学校でときおりワークショップを受け持っている。街中を撮り歩いたりして、若くて熱意のある人たちと触れ合うのはなかなか楽しいものだ。この日は午前のワークショップを終えて、夜間のそれまで SIGMA dp3 Quattro を手にブラブラと撮り歩くことにした。山手線に乗って品川に行き、駅前からバスに飛び乗って辿りついたのはお台場だった。

品川駅前から田町界隈を経由してレインボーブリッジを渡り、バスを降りたのはお台場のホテル前だった。バックパックから SIGMA dp3 Quattro を取り出しお台場海浜公園へと歩く。すっかり名物となった自由の女神像が見えてきた。期間限定で建てられたが人気のため常設になってそろそろ20年になるとのことだ。

お台場はアクセスもよく手軽に楽しめる観光スポットなので、日本人だけでなく海外からの観光客も多い。ラグビーのワールドカップが開催されていることもあり、いつもより外国人旅行者の姿を見かけた。

東京オリンピックとパラリンピックの舞台ともなるお台場海浜公園だが、東京湾の水質についていろいろと話題になっている。この日は真夏のような暑さだったので子どもたちが楽しそうに水遊びをしていた。

初めてお台場に来たのは何十年前だろうか。当時は人工の浜辺はなく消波ブロックが並んでいた記憶がある。レインボーブリッジももちろん存在せず、対岸のビルがよく見えた。公園の駐車場は未舗装で砂塵が舞っていた。

現在は商業施設が数多く建ち並び、近隣と併せて一大レジャーゾーンになっている。以前はクルマでないと来られないエリアだったが、鉄道やバスなども整備されアクセスも向上した。「13号地」と呼ばれていた時代が嘘のようである。

しかし SIGMA dp3 Quattro は素晴らしい。Foveon センサーの解像感や発色はもちろんだが、フルサイズ換算75mm相当のレンズ焦点距離が実にスナップに好適である。ちょうどいい距離感とシャープなキレ味が気に入っている。浜辺で遊ぶ人々から背景に見える建築物の描写は見事としかいいようがない。

公園を行ったり来たりしているうちに日が傾いてきた。そろそろ夜に開催されるワークショップのことも考えないといけない時間になってきた。これから撮影にはいい時間帯なのだが仕方がない。

斜光の時間帯は SIGMA dp3 Quattro に装着している LVF-01 が役立つ。強力な太陽光でもファインダーをのぞくことにより確実なフレーミングが可能だ。またホールド感も高まるので手ブレも軽減できる。SIGMA fp にも LVF-11 が用意されるのでオススメしたい。さて楽しそうな学生さんたちを横目に、夜のワークショップのためブラブラと駅に向かうことにしよう。

三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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