シグブラ
第157回:“雨がぱらつく小田原ブラブラ

第157回:雨がぱらつく小田原ブラブラ

July 24, 2019

はっきりしない空の下、青い小田急ロマンスカーに乗ってブラリと小田原に出かけた。美しい造形の小田急線・小田原駅を出るとコンコースは海外からの旅行者で溢れていた。駅近くでランチを済ませ、いつもとは反対方向の山側に歩き始める。緑が多い丘を抜け、開放されている邸宅を訪ね歩いて撮影した。
今日の機材は SIGMA sd Quattro SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art だ。フルサイズ換算45mmなので、先日 SIGMA fp とともに発表された SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary とほぼ同じ画角である。明るさは違うが来たるべき日に備えてのイメージトレーニングだ。SIGMA dp2 Quattro だと明るさも同じなのだが、レンズ交換式ということで SIGMA sd Quattro をチョイスした。この組み合わせはカタログデータでレンズ435g + ボディ625g の合計1,060g、一方 SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary SIGMA fp のコンビだとレンズ215g + ボディ422gの合計637g。軽い!バッテリーとSDカード、レンズフードなどの有無で正確な数字ではないが、フルサイズになっても驚異的な軽さなのがわかる。これは大変楽しみだ。ただセンサーが Foveon ではないので「Foveon物件」ならぬ「fp物件」になっちゃうなあ」などと考えながら、小田原の街をブラブラとしたのであった。

小田原はよく訪れる街だ。小田急線、JR、東海道新幹線、伊豆箱根鉄道・大雄山線と交通の便がよく、歴史があるので古い建物も数多く見られるし「Foveon物件」もいたるところに存在するからだ。過去にシグブラフォトウォークも開催したことがある。

駅近くの商店街を歩くだけでも楽しい。建物はもちろん、そこに暮らす人々の営みやそれに付随するもの全てが味わい深いのである。SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art をチョイ絞りで古いスクーター・ラビットを撮った。その佇まいをしっかり写しとってくれた。

小田原駅の山側を歩く。クラブ活動の高校生たちに交じって丘を登ったが、ジットリとした湿気でかなりの汗をかいた。山頂付近にあるグランドではテニスの大会が開かれており、ボールの音が山間に響いている。ふと振り返ると相模灘が目に入った。走り抜ける東海道新幹線と早川方面、真鶴の三ツ石も確認できた。景色を見ながら海からの風でしばし身体を冷やす。

小田原から箱根板橋の間には近代の偉人が遺してくれた屋敷がいくつか公開されている。そのどれもが優れた建築であるのはもちろんだが、建てた偉人たちの生き様がなかなか面白いのである。解説が書かれた案内板を見て当時を思う。持ちこたえていた空だが、この辺りから雨がポツリポツリと降り出してきた。

フルサイズ換算45mmという画角は使いやすい。ほぼ標準レンズなので誰にでも馴染みやすく、遠近感も自然でいい。SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art は明るいので Foveon ユーザーにとってこのような低照度下の室内撮影では心強い。

いくつかの邸宅を訪問してから箱根板橋方面へ歩く。雨脚がやや強まってきた。この辺りは小田原用水が通っているのだが、昔使われていたのであろう用水への階段がなかなかスゴい。

この界隈も Foveon物件の宝庫だ。邸宅はもちろん何気ない裏通りにも被写体が数多く潜んでいる。今回は残念な天気だったが、梅雨明けしたら小田原用水、板橋用水、荻窪用水とあわせてじっくり撮り歩きたいものである。


三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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