シグブラ
第153回:“暖かい南伊豆ブラブラ

第153回:暖かい南伊豆ブラブラ

May 30, 2019

長かったゴールデンウィークが終わり、観光地もそろそろ空いただろうとブラブラと伊豆に出かけてきた。周遊きっぷを使っての鉄道のんびり旅である。相模灘を見ながらガタゴトと揺られて着いたのは下田の街。春の河津桜シーズンに近隣まで訪れた以来である。SIGMA sd QuattroSIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art を持ち、駅から川沿いを歩く。漁船や見事な Foveon 物件っぷりな建物を撮りつつペリーロードへ向かい、味わい深い店や路地を撮影した。この日はやや暑く、少し歩くと汗ばむくらいであった。そんな初夏のような南伊豆の光景を、Foveon X3 ダイレクトイメージセンサーは余すところなくキャプチャーしてくれた。翌朝は日の出をカメラに収めたあと、周遊きっぷを使って路線バスで石廊崎方面へ。観光船でヒリゾ浜などを巡ったり、弓ヶ浜で料理に舌鼓を打った。いつ来ても素晴らしい光景を見せてくれる静岡・南伊豆。梅雨が明けたらまたブラブラと訪れたいものだ。

潮風で錆びたトタンがいい雰囲気の鉄工所。ガラスのうねり方も素晴らしい。使用した SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | ArtSIGMA sd Quattro に装着するとフルサイズ換算45mm相当。街中スナップには好適な焦点距離となる。軽量コンパクトだし描写もシャープで、旅に携行するのはピッタリだ。

SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art は絞り開放からシャープな描写で、積極的に絞りを開けて使えるレンズだ。ボケ味もクセがなく上品で、漁師の家の軒先に下がっていた洗濯リングの背景もスムーズにボケてくれた。

ペリーロードの名物犬。民家の2階ベランダから行き交う旅行者を眺めていた。ベランダの柵にはちゃんと犬が顔を出せるように工夫されている。ウトウトとしていたが、しばらくすると呼ばれて家の中に入っていった。

ペリーロード界隈は Foveon 物件が多い。実に味がある街である。歴史があるのはもちろん、起伏も水も緑も多いし、人々の営みを感じさせるからだろうか。そこかしこに時代を超えて通り過ぎて行った人間の痕跡が残されている。

街に存在する古いものと新しいもののバランス感も絶妙である。今後どうなっていくかわからないが、今はブラブラと撮り歩いていて楽しい。平日の日中は人も少なく撮影に訪れるのにいい。

下田は商店街もとても魅力的である。写真は安政2年(1855)創業の松本旅館。なまこ壁が実にステキ。このような魅力的な物件が「下田まち遺産」として各所に存在する。歴史的建築物や山海の自然風土、お祭りの文化などを市が指定しているとのこと。訪れたらその154件もの遺産を撮り歩くのもいいだろう。

翌朝は日の出を海辺から撮影した。やや雲が多かったが、大島の横から登る朝日を撮ることができた。この時期になると暖かいので早朝の撮影もラクである。日が昇ったあとは美味しい朝食を出すという店に行って、あじの干物定食をいただいた。伊豆は魚がうまい!

満腹になったあとは周遊きっぷで乗車できる路線バスで移動である。さまざまなエリアに行くことができる中で「石廊崎」をチョイスして小一時間車上の人となった。石廊崎は約1年ぶりの訪問だ。波止場から伊豆半島の先端を巡るショートクルーズ船に乗った。世界でも有数の美しさだと言われるヒリゾ浜を船上から眺め、トビウオが滑空するのに驚く。何よりも海の青さが一番素晴らしい。肉眼でも「FOVクラシックブルー」のようなのだから!

海の美しさを SIGMA sd Quattro で撮ったあとはバスで弓ヶ浜へ。近隣で昼食を摂ったあとは浜辺でのんびり。ネコと遊んだり、水遊びに興じる人々を撮影したりとバスの時間までまったりと過ごした。そろそろ梅雨入りの時期である。今のうちにいろいろなところをブラブラと撮っておきたいなあと思いながら波の音を聞いていた。


三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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