シグブラ
第137回:“秋の気配漂う街をブラブラ

第137回:秋の気配漂う街をブラブラ

September 27, 2018

すっかり秋めいてきた。風も爽やかで日射しも優しく、日中暖かくても日が暮れるとかなり涼しいくらいである。こうなるとブラブラ撮影がとても快適になってくる。いつも気軽にフォトウォークを楽しんでいるが、その準備はしっかりとしている。まずはカメラのバッテリーだ。十分に充電したものを複数個用意する。バッテリーが切れたら何もできないので余分に用意するくらいがちょうどいい。次は使用カメラでフォーマットしたメモリーカードだ。存分に撮影できるように大容量のものをこちらも複数枚準備しよう。それにホコリを吹き飛ばすブロアーと、レンズを拭くクリーニングクロスをバッグに入れればOKだ。バッグだが最近はカメラバッグを使うことが少なくなった。デザインと使い勝手が気に入ったアウトドアブランドのバックパックに、インナーバッグを入れてその中に機材を収納している。それに防水透湿性を備えた傘代わりのジャケットなどを放り込む。近郊を撮り歩くならこんな感じだ。そして一番気を遣っているのが靴である。軽くて歩きやすく、舗装でも不整地でもグリップ力とクッション性が高いトレイルランニングシューズを主に履いていく。歩き疲れていては写真は撮れないからだ。さてシューレースをキュッと締めてブラブラ撮影に出かけるとしよう。

今回は市ヶ谷にある「カロタイプ」というところで行われたフォトウォークイベントへ。その界隈をシグマ Foveon ビギナーの方々とブラブラ撮影を楽しんだ。近辺は日本を代表する印刷会社のお膝元で、各所で再開発工事が行われていた。

再開発でキレイに舗装された通りの脇には蔦だらけのビルディング。ちょっと裏に回ると味わい深い路地がいくつも。今回は SIGMA dp0 QuattroSIGMA dp3 Quattro の2台で界隈を撮り歩いた。

お濠を越えて JR の跨線橋へ。LVF-01を装着して撮影していると、自転車で通りかかかった男性から「そのカメラ、ブローニーですか?」と声をかけられた。どうやら中判フィルムカメラで撮影しているように見えたらしい。「シグマってカメラ作ってるんですね!」と言い残して去って行った。

大勢であちこち広い通りから狭い路地へとブラブラ撮り歩く。靖國神社裏では警備の人や警察官に「何撮ってるの?」と声をかけられた。やはりカメラがアヤシイんですよね(笑)。その時撮っていたカットは雨樋に生えた雑草。これも Foveon 物件である。

靖國神社境内で参加者と一休み。Foveon の得意な被写体などをレクチャーする。皆さん、シグマのカメラが初めてとのことで大いに盛り上がった。工事中の境内は、雰囲気があったお休みどころがなくなっていて残念である。

靖國神社を出て再び市ヶ谷方面へ。日射しが強くなり、夕方近くなって急に気温と湿度が上がり汗が噴き出した。しかし数週間前まで鳴いていた蝉の声は聞こえない。

お濠の土手沿いに歩を進める。赤トンボが飛び交い、秋の虫が鳴き始めている。待ち遠しかった夏は、荒々しくやってきて日本を熱し、あっという間に過ぎ去ってしまったようだ。

思えば空も高く、雲も秋の装いだ。この秋以降はフォトキナで発表された新レンズや、フルサイズ Foveon 機など続々と登場してくる。それらを持ってあちこちブラブラと撮影に行くのが楽しみである。さて、どこに行こうかなあ。


三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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