シグブラ
第133回:“夏のみちのくブラブラ

第133回:夏のみちのくブラブラ

July 25, 2018

レンタカーで山道を走る。空はどんよりとしていて気温は低そうだ。Foveon 物件を求めてグングンと標高を稼ぐ。道端に立っている温度計を発見して、チラリと脇目で見ると「18度」という表示だった。なんと東京の気温の半分である。
ポッカリと空いた時間を利用して訪れたみちのくは不機嫌そうな天候だった。青森から八甲田を抜け、奥入瀬渓谷を経て十和田湖をブラブラ撮影したが、残念ながらスッキリと晴れ渡った青空を見ることは叶わなかった。
手にしたカメラは SIGMA sd Quattro。レンズは SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | Contemporary だ。この組み合わせは軽快でいい。開放値も明るく、被写体に寄って撮ることも可能なので、旅のお供として頼りになるものだった。

奥入瀬渓谷は美しい。遊歩道をノンビリと歩いて SIGMA sd Quattro のシャッターを切る。川面を渡る涼しい風が心地よく、いつまでも歩き続けたくなるほどだ。SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | Contemporary は気になった被写体にググッと接近してもシャープに写すことが可能だ。効きのいい手ブレ補正機能も役に立つ。

渓谷沿いの遊歩道は世界中から訪れた観光客で賑わっていた。彼らの楽しそうな表情を見るとこちらも嬉しくなってくる。曇り空が残念そうだったが、下界の暑さを忘れさせてくれる清涼感を堪能していたようだ。

奥入瀬渓谷から十和田湖に出る。湖岸を走っていると何隻も観光船が係留されている桟橋に着いた。どうやら運行が停止された廃船のようで、寂しげに波に揺れていた。ちょっと異様な光景である。

その廃船の近くを水上バイクが走り抜けていく。繋がれている廃船は大きな Foveon 物件である。朽ちかけている船体、ささくれたロープなど、どれも魅力的な被写体だ。一体どれくらいの時間、ここに係留されているのだろうか。

調べてみると、この船は所有者である観光会社の経営不振により運行が停止され、違法に係留されているものらしい。湖は海と違って外に船を移動させることが困難なため、長い間このままになっているとのこと。今後の行く末が気になるところである。

久しぶりに訪れたが十和田湖は美しい湖だ。何よりも水の透明度と広大な開放感、そして日本第3位を誇る326.8mの水深からなる神秘さが魅力だ。また人が少なくて静かなところもいい。湖岸を SIGMA sd Quattro を持ってブラブラと撮り歩くにはピッタリだ。

今回は SIGMA sd Quattro と複数の SGV レンズを持参したが、翌日からどうやらかなりの雨が降るらしい。残念ながらボディにつけっぱなしの SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | Contemporary だけでの撮影になりそうである。このレンズは軽量コンパクトにもかかわらず、明るくてマクロ撮影も楽しめるので常用レンズとして愛用している。夏の旅の1本としてもオススメできるものだ。

湖岸を撮り歩いていると早くも雨がぱらついてきた。予報よりも早い降り出しである。明日は撮影になりそうもない天気なので、今はこのまま撮影を続けよう。トンボの大群が舞う小雨降る岸辺をブラブラと歩いて行くことにした。


三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

シグブラフォトウォーク

シグブラフォトウォーク

シグブラフォトウォーク

シグブラフォトウォーク

シグブラフォトウォーク

シグブラフォトウォーク
Page Top