シグブラ
第115回:初冬の黒川をブラブラ

第115回:初冬の黒川をブラブラ

October 26, 2017

シグマ本社がある神奈川県川崎市麻生区。一般的な川崎市のイメージは東京湾に近い京浜工業地帯だと思うが、シグマがある場所は緑が多い内陸部だ。今回はその最寄り駅の小田急多摩線・黒川駅から SIGMA sd Quattro を手にブラブラと歩き始める。やや色づき始めた林を見ながら丘陵地帯を下っていくと、一帯を鎮める汁守神社に到着した。静かな境内はすっかり涼しくなったので、いたるところで落ち葉が目につくようになってきた。ひとしきりシャッターを切り、カサカサと紅い葉を踏みしめて神社を出て谷戸に向かう。川崎市の一番深いこのエリアは様々な耕作が行われており、昔から収穫物は有名であったという。田畑は収穫が終わり、どうやらシーズンオフを迎えつつあるようだ。近々この耕作が終わった田や畑にアート作品を展示するイベントが開催される。それらをシグマのFoveonセンサー搭載カメラ sd Quattro シリーズと dp Quattro シリーズ、SGVレンズで撮る「シグマで撮る黒川アートサンポ2017」という企画があるので、シグマ製品が気になる方はぜひご参加いただければと思う。歩を進めると、昔懐かしい谷戸の光景が現れる。竹林や柿の木、農機具や納屋、木製の電柱などFoveon物件が目白押しだ。「この中にアート作品は展示されるとどんな感じなんだろうな」と思いつつ、秋から初冬へと季節が移ろう黒川を暗くなるまで歩いた。

高台にある汁守神社。秋祭りの時は多くの人で賑わっていたが、今は静かで誰もいない。境内から見る黒川一帯は実にのどかだ。SIGMA sd Quattro と SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Artの組み合わせは軽量コンパクトでいい。

耕作はシーズオフを迎えつつある。谷戸にはレンタル農園もあり、付近の方々が趣味で野菜を作ったりもしているようだ。画面奥に見える建物が農作物を販売するファーマーズマーケット「セレサモス」。休日には新鮮な収穫物を買いに来る人々で混雑する。シグマ本社はさらにその緑の向こうに存在する。

黒川の谷戸は面白い。カメラを持ってブラブラと丹念に歩くと意外な発見があるものだ。意外な道がすごいところに通じていたり、いきなり発電所があったり、さまざまな動物と遭遇したりする。そんないろいろなものを撮るのに高倍率ズームは有効だ。SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | Contemporaryは手ブレ補正機能もよく効くので重宝する。

谷戸では柿がたわわに実っている。都心部にいるとなかなか見られない光景だ。しかし新宿から小田急線ですぐのこのエリアに来れば、存分に昔懐かしい里山の光景を目にすることができる。これからの季節、ここに来て半日歩くだけでFoveon物件を堪能することが可能だ。

最近はお洒落で美味しいカフェも近隣にでき、ブラブラ撮影時にちょっと休憩することもできるようになった。少し歩けばとびっきりのイタリアンもあるので黒川はもっと注目されてもいいと思っている。自治体からウォーキングマップも公開されているので、それを参考にして歩くのもオススメである。

ホオノキの葉が落ちていると初冬だな、と感じる。黒川を歩くときは貪欲にキョロキョロしてほしい。色づいた木々から水路の中、丘のてっぺんにある社、林の中のしいたけ原木栽培、立ち上る野焼きの煙など、路上から林の中まで被写体がいっぱいだ。撮れ高は自分自身の「気付き」にかかっている。

SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art は SIGMA sd Quattro に実によくフィットする。軽くて持ちやすく、写りも絞り開放からいい雰囲気である。日が短くなるこれからの季節は、明るい単焦点レンズをカメラバッグに必ず一本は忍ばせておきたいものだ。ボケ味も楽しめるし、薄暮の時間帯でも役立つはずだ。

黒川に来たらまずノンビリとゆっくり付近を一周するといい。スマートフォンの地図アプリを見ながらおおまかに歩くのだ。土地勘を掴んだら細い道に分け入っていこう。土曜日ならばシグマ本社もサービス窓口が開いている。ロビーで写真展も開催されているのでフラッと立ち寄るのも面白い。

このエリアはボーッと見れば何もないエリアかもしれない。しかしシグマのカメラとレンズを持って歩けば、いろいろなものが見えてくるはずだ。自分は気に入って今月だけでも何回も黒川を訪れている。残念なのは天候不順の影響で、スッキリとした青空の下でシャッターを切れていないことだ。11月のイベント時にはスッキリとした晴天がいいな、と思いながら谷戸をあとにした。


三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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