シグブラ
第61回:レトロな街をブラブラ

レトロな街をブラブラ

July 23, 2015

三連休の中日、ふと思い立って高速バスで富士山麓に向かった。山頂は雲を被っているものの久しぶりの晴天とあって、富士山周辺は観光客と富士登山客で大賑わいだった。その多くの人々とは違う方向へ、SIGMA dp0 Quattroを持ってブラブラと歩き始めた。

東京と較べると富士山麓はやはり涼しい。快調に歩を進めていくと神社に辿り着いた。境内にはなんと馬が。案内板を読むとこの馬は「神馬」で、9月に開催される流鏑馬で走るようだ。この地の流鏑馬はちょっと特殊で、疾走した馬の足跡で翌年の運勢を占うのが主らしい。ちょっと本番を見てみたい気になった。

神社を過ぎて街の中心部に向かう。だんだんと日が高くなり、夏の日射しが強くなってきた。空き地に放置されているクルマがいい感じに朽ちている。

街はまるで時が昭和で止まってしまったかのようだ。懐かしい雰囲気の商店が軒を連ねている。中には閉店して崩れ落ちかかっているものも多い。その前を子どもたちが自転車で元気に通り過ぎて行く。

狭い路地に入った。引きのない場所でSIGMA dp0 Quattroは威力を発揮する。21mm相当の広い画角で時代を感じさせるユースホステルを写しとる。久しぶりに泊まってみるのも悪くないな、と思った。

この界隈はレトロ感溢れる味わいがあるのだが、最近町おこしで新しい風が吹き始めているらしい。ところどころでお洒落な店やホステルができはじめている。

街を歩いていてもすれ違う人は少ない。クラブ活動の学生か、名物のうどんを食べ歩く観光客くらいである。飲み屋が連なるこの通りは夜になると賑わうのであろうか。

一頻り通りを歩いたが、この街はとても面白く撮り甲斐があった。富士山(山頂は顔を出さなかったが)、神社、そして昭和の残滓がほどよくミックスされ、独特の味わいを感じた。

最後に再び神社に向かう。馬に挨拶をし、流鏑馬を行う場所を見に行った。その道は神事のときに、馬が渡るためだけに架けられる橋の向こうにあった。当然だが、占いで足跡を見るために舗装されていない。再びブラブラと訪れて、馬が走る姿を見るのもいいな、と思い帰路についた。


三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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