シグブラ
第32回:シグマ本社がある黒川周辺ブラブラ

シグマ本社がある黒川周辺ブラブラ

May 28, 2014

5月24日、シグマ本社がある黒川周辺を撮影散策する「シグブラ・フォトウォーク」が開催された。幸い朝から好天に恵まれ、好奇心旺盛な参加者とともにSIGMA DP Merrill 3台を持って多摩丘陵に繰り出した。

朝のオリエンテーションを済ませ、シグマ本社を後にして歩き始める。黒川青少年野外活動センター裏から「多摩丘陵シグブラコース」に踏み込む。ただこの日歩くのはそのほんの一部。時間的に「核心部」には到達できないのが残念だ。

土の道を踏みしめて林の中を進む。シグマ本社のあるマイコンシティを左に見ながら高台に登ると、パッと目の前に多摩ニュータウンの景色が拡がった。送電線の向こうにマンション群が立ち並ぶが、手前にある馬小屋から馬の嘶きが聞こえてきた。鶴川街道を下に眺めながら歩き、真光寺公園でしばしフリーの撮影タイム。

丘の中にある行きつけのイタリアンレストランでランチを済ませて再びコースへ。新撰組が剣術を習いに通ったという「布田道」を撮り進む。左手は墓石が立ち並ぶ公園墓地だ。右手の林とのコントラストがシュールである。

そのまま進むと「ブーン」という低周波音とともに西東京変電所が現れた。広大な電力施設が丘陵地帯に存在しているのだ。送電線がここをハブとしてあらゆる方向に張り巡らされていた。

変電所の柵沿いに東京と川崎のエッジを前進する。春に見事な花を咲かせていた桜の大木がすっかりと緑の葉で覆われている。その木陰でしばし汗を拭う。

東京・町田サイドに入ると少年野球のグランドや水道施設など人の気配が濃くなってくる。このまま直進すると再び里山に分け入って、よりディープな多摩丘陵歩きを堪能できるのだが、今回はここで方向を変えて黒川の最深部に歩を進める。

つい先日まで林だったところが完全に伐採されていて愕然とする。いったい何が作られるのであろうか。すっかり乾いて露出した地面が砂埃を舞上げる。

「よこやまの道」をかすめ、黒川奥の谷戸に戻ってきた。いつもならこの時期には水を湛えた水田が拡がるのだが、どの田んぼも黒々と地表を晒している。畦道に僅かに残る水辺で鳴く蛙の声がもの悲しい。

三沢川上流部から小田急多摩線を目指して歩く。ビニールハウスが建ち並ぶ谷戸を抜け、沿線最新の「はるひ野」駅が近くなってくると今日のフォトウォークもそろそろ終了だ。

鎮守の森「汁守神社」に立ち寄って最後の撮影をする。ここまで約10キロちょっと多摩丘陵の里山を歩いたが、熱心に撮影をする参加者の様子が印象的だった。またこういう企画ができて、多くの人たちとブラブラ撮影できるといいなと思いつつ、そのときのブラブラコースについて早くも考え始めていた。ご参加の皆さま、お疲れ様でした!ありがとうございました!

三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

シグブラフォトウォーク

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