第231回:チャコ文化国立歴史公園・Chaco Culture National Historical Park
押本 龍一

押本龍一、東京品川生まれ。
1982年、2年の留学予定で渡米。1984年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更し広告写真スタジオで働き始める。1991年フォトグラファーとして独立。1995年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移しエンターテインメント関係の撮影中心に活動。2018年より日本とアメリカの二重生活。近年は旅写真にも力を入れている。

オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/

第231回:チャコ文化国立歴史公園・Chaco Culture National Historical Park

米国ニューメキシコ州北西部に位置するチャコ文化国立歴史公園内の遺跡、プエブロ・ボニート(Pueblo Bonito)の広場で、先住民族によるダンスプレゼンテーションが行われた。この写真は、ダンスプレゼンテーションに間に合わなかった私のために、プエブロ・ボニートの裏側で一曲踊ってくれた時に撮影したものだ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:24mm

チャコ・キャニオンは、現在の米国南西部で最も影響力を持つ古代プエブロ人文化の中心地だった。西暦850年頃から300年をかけ、古代チャコ人は、砂岩、泥、木材を使用し、プエブロと呼ばれる集落を幾つも造った。チャコ・キャニオンには建物に使える木がなく、屋根と部屋の床を支える梁に使用された木材の大部分は、西方80kmに位置するチュスカ山地(Chuska Mountains)と南方75kmに位置するズニ山地(Zuni Mountains)から切り出して運ばれた。6月下旬、私は、1987年に「Chaco Culture」の名前で世界遺産に登録された渓谷へ向かった。西からニューメキシコ州へ入り、国道550号線を南下し、「Chaco Culture National Historical Park」へのサインに従い、ローカルな道を南下した。舗装された道を気持ち良く走って行くと、途中からデコボコしたダート道になった。

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ニューメキシコ州に入った気持ちのいい朝、「白い十字架群の建つ丘」が、この日最初の写真となった。朝陽に輝いていた草を強調するため、カラーモードはフォレストグリーンを選択。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/800 秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:182mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:17.67MB

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チャコ文化国立歴史公園へ向かうデコボコしたダート道。「乾いたデコボコ道」は、色のないモノクロ写真がこの時の空気感に合った。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:70mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:15.94MB

場所によっては歩くような速度で進んだデコボコな道は、文化国立歴史公園内に入ると舗装された道になり、悪路からやっと開放された。チャコ・キャニオンへ近づくと、ファハダ・ビュート(Fajada Butte)と呼ばれる大きな岩山が出迎える。このビュートには、差し込む太陽の光が短剣のように見える「Sun Dagger Site」と名付けられた渦巻模様のペトログラフが、頂上近くの南東に向いた崖に見られる。夏至の日には、渦巻模様の真ん中に太陽の短刀が現れるようにペトログラフは刻まれているのだ。チャコ・キャニオンに残された建物の多くは、天体観測によって、太陽や月の周期が設計に取り込まれ造られたといわれている。残念ながらファハダ・ビュートへの立ち入りは現在禁止になっている。

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キャニオンの東南部にあるファハダ・ビュート(Fajada Butte)の標高は2,019m で谷底からは120mの高さ。壮大なコロラド高原にあるチャコ・キャニオンの谷底の標高は1,899mから1,963m、西へ行くほど標高は高くなっている。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 28mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:28mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:27.94MB

ビジターセンターに立ち寄ると、チャコ・キャニオンの遺跡は、渓谷の底部分の14kmに渡り分布し、渓谷北の岩崖上にも存在し、文化国立歴史公園は予想していたよりかなり大きいことが分かった。的を絞って動かないと駄目だなと思い、パークレンジャーにアドバイスを受けると、人気のある遺跡・プエブロ・ボニート(Pueblo Bonito)で先住民族によるダンスプレゼンテーションがあり、今から行けば時間的にちょうどいいのでそこに行くようにと勧められた。私は、一方通行の道を西へ向かい、最初に見えてきたフンゴ・パヴィ (Hungo Pavi)という遺跡に先に立ち寄った後、プエブロ・ボニートへ向かった。遺跡の中央広場に到着するとダンスプレゼンテーションは既に終わり、簡単な記念写真を仲間内で撮るため4人のダンサーと1人の太鼓打ちは遺跡の裏側に移動していくところだった。私は彼らに付いて行き、太鼓打ちの男性にダンスが見られなかったことを告げると、私のために一曲踊ってくれた。

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北の岩壁を背にしたフンゴ・パヴィ。4階建てで、大きなキヴァひとつと地表に72ヶ所の部屋があり、9世紀から10世紀ごろに建設されたとされる。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:32mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:29.89MB

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フンゴ・パヴィの北に面した壁。積み上げて造るメーソンリー (masonry)方式が用いられている。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 28mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:28mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:22.91MB

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プエブロ・ボニートの裏側で、ポーズを取ってから一曲踊ってくれた。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:63mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:33.82MB

プエブロ・ボニートは、チャコ・キャニオンで最も調査された文化的サイトだ。古代プエブロ人によって紀元850年から紀元1150年までに計画・建設され、敷地は12140平方キロメートを占める。先住民族の踊りを撮影した後、私は大きなプエブロ・ボニートと、すぐそばに位置するシェトロ・ケートル (Chetro Ketl)を見学し、スケールだけでなく、精密に積み上げられた古代プエブロ人の職人技に感動を覚えた。

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部屋数は600以上と言われるプエブロ・ボニート。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:56mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:19.24MB

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少なくとも4階以上だったとされる遺跡は、北の岩崖に良く溶け込んでいる。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:26mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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宗教的な儀式に使われた半地下のキヴァは40個ほどある。チャコ・キャニオンの遺跡は住居というより、宗教的な集まりに利用された場所だったといわれている。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:14mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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大きさは様々で、この部屋は大きい方だ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:14mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:29.51MB

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部屋の内部の壁に朽ちた木の梁が残る。しっかりとした造りは正に職人技だ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:70mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:30.47MB

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幾つもの部屋が連なり迷路のようで、入り口は狭い。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F5.0 | 焦点距離:70mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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光が入り込む窓の位置を決めるのは重要なことだったようだ

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4128 × 6192
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プエブロ・ボニートの北から南の方を見渡す。渓谷と言っても広いので山間の平野という感じがする。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 28mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:28mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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プエブロ・ボニートの640m東に位置しているシェトロ・ケートル (Chetro Ketl)。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/640秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:29.84MB

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シェトロ・ケートルの部屋数は約400。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:24mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4128 × 6192
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シェトロ・ケートルにも朽ちた木の梁が残る壁が残っている。この頃から雲が空を覆うことが多くなった。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1600 秒 | 絞り値:F3.2 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4128 × 6192
ファイルサイズ:30.23MB

プエブロ・ボニートのパーキング場から車で西へ走ると行き止まりになり、そこはパーキング場になっていた。そこから先は車が入れないトレイルになっていたので歩くことにした。キン・クレッツオ(Kin Kletso)と呼ばれる遺跡を通り越し、さらに歩くと岩場に腰を下ろして休憩をしていたふたり連れの女性が、「雨がもうすぐ降るから私たちは引き返すとけど、あなたはこの先でキャンプでもするの?」と話かけてきた。背負っていたカメラリュックの中にキャンプ道具が詰め込まれているように見えたのだろう。確かに他のハイカーと比べると重装備だった。南の空は真っ暗で、雷の音も遠くから聞こえ出したので、私も引き返すことにした。パーキング場に戻る途中、何処からともなくスケッチ・ブックを持った女性が現れ、一緒に歩いた。ノースカロライナからひとりで来たという70才代前半に見える白人女性は、チャコ・キャニオンへ行きなさいというメッセージを受け取り、この聖地に来たのだと言った。女性は大雨が降るとダート道がぬかるんで出られなくなるからと、パーキング場に戻るとすぐに宿泊先のアルバカーキーへ走って行った。チャコ・キャニオンは非常に乾燥した土地で、雨雲は周辺の高い山にぶつかりそこで大量の雨が降り、キャニオンまで雨が届かないのだ。しかし、稀に降る大雨は枯れ川を氾濫させ道を遮断するだろう。この日はそれほどの大雨にはなりそうもなかったが、今まで何度も砂地やぬかるみにはまった経験があるので、私も公園からすぐに出ることにした。

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プエブロ・ボニートの近く、行き止まりのパーキング場の南に位置するプエブロ・デル・アロヨ (Pueblo del Arroyo) 。1050年から1075年の間に造られ12世紀初頭に完成した。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4128 × 6192
ファイルサイズ:27.42MB

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プエブロ・ボニートから西へ0.8kmの場所に位置するキン・クレッツオ(Kin Kletso)。1125年から1130年の間に建設されたキン・クレッツオの部屋数は55で、プエブロ・ボニートを見た後は小さく見えたが、近づくと立派だ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:27.56MB

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公園を出る前、涸れ川のチャコ・ウオッシュ沿いに生息する数少ない木に留まるTurkey Vulture(ヒメコンドル)を撮影。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:600mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:24.09MB

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公園を出て約10km北上した辺りにある涸れ川は、強風で砂嵐のようだった。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:15.41MB

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広大な草原を1頭の馬が走り抜けて行った。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320 秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:200mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:14.76MB

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朝は強い日差しだったが、帰りは真っ暗な空に向かって走る。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:46mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:16.39MB

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雨上がりではなかったが虹も出て、何が起こるか分からない劇的な天候の変化はこの土地の特色だ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400 秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:126mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:15.64MB

チャコ・キャニオンからの帰り道、空が怖いぐらい真っ暗になり、デコボコしたダート道が雨に降られてぬかるむのが心配になったが、雨に降られずに舗装道路に戻ることが出来た。有名な国立公園と比べると訪問客が極端に少ないのは、アクセスが悪いのが大きな理由だと感じた。せっかく悪路を走って来るのだから、又来る機会があれば、公園内のキャンプ場に泊まり時間をかけて散策したいものだ。キャニオンの北の岩壁を登るトレイルは幅が狭くて機材は制限されそうだが、色々と興味深い。建物のコンディションが良かったにもかかわらず、古代プエブロ人が忽然とこの地を離れたのは、1130年頃から始まった50年以上にわたる干ばつのためだと一般的には考えられている。断崖の上からチャコ・キャニオンをのんびりと見下ろせば、古代プエブロ人がこの地を離れていく光景がイメージ出来るかもしれない。

※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。

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