第220回:湖水がさらに減少した冬のソルトン・シー周辺
押本 龍一

押本龍一、東京品川生まれ。
1982年、2年の留学予定で渡米。1984年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更し広告写真スタジオで働き始める。1991年フォトグラファーとして独立。1995年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移しエンターテインメント関係の撮影中心に活動。2018年より日本とアメリカの二重生活。近年は旅写真にも力を入れている。

オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/

第220回:湖水がさらに減少した冬のソルトン・シー周辺

はじめてこの地に足を踏み入れた一昔前、まだ立ち続けている電信柱は湖水に浸かっていた。その事実はその時撮影した写真を見れば明らかで、この場所は撮影を続ける意義を再確認させる。20世紀のはじめ、カリフォルニア州最大の湖は偶発的な事故で出現したが、この湖の行末は数奇なものになりそうだ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/1000 秒 | 絞り値:F6.3 | 焦点距離:40mm

LAの冬にしては冷え込みが厳しかった朝、ロサンゼルスのダウンタウンからインターステート・ハイウェイ10を東へ約200km走り、インディオで州道86Sを南下し州道111に入り、一時期ハリウッドスターも集まる行楽地として栄えた後、急激に廃墟化したソルトン・シーへ向かった。湖岸で日の出を迎えたかったが、その一歩手前で東の地平線から太陽が昇ってきた。私はとりあえず日の出を押さえるため車を路肩に停め、カメラを片手で掴んで外へ出た。

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貨物列車が並行して走る州道で日の出を迎え、轟音を発する長い貨物列車の間から太陽が見え隠れする光景に眠気も吹っ飛んだ。手にしたカメラには既に単焦点レンズが装填され、その画角内で太陽の位置だけに気を配り撮影。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/2000 秒 | 絞り値:F11 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:12.86MB

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貨物列車の間から昇る太陽を撮影した場所から1000mぐらい先に道が東へ向かって一直線に伸び、真正面に眩しい太陽が待ち受けていた。道の中央に立つと目がくらみ、対向車が来るかどうかよく見えず、自分の耳を頼りに撮影した。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/2000 秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:15.62MB

ソルトン・シーに対しては、「数奇な運命を持つ湖の行末を見守りたい」という想いだけでなく、湖周辺の様々な光景にも惹かれ何度も足を運び続けている。20世紀のはじめ、現在のソルトン・シーも含むインペリアル・バレーを大きな農業地帯にするため、コロラド川から水を引き農業用水路が引かれた。1905年、大雨と雪解け水で水かさが増したコロラド川から流れ込む水は、アリゾナ州ユマに引かれた粗末な水路から溢れ出し、現在の湖周辺にあったコミュニティーは全て水浸しになった。そして、1907年に堤防が作られるまでの18ヶ月間、水は流れ込み続けソルトン・シーは誕生した。湖の大きさは、水面積970 km²、縦56km、横24km、湖面は海抜マイナス約71m。低い土地はデス・バレーと同じように夏場は非常に暑くなる。さらに湖岸には大量のハエも発生するので、訪れるなら渡り鳥が見られる冬がいい。

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快晴の朝、North Shoreと呼ばれる湖の北東岸へ到着し、古タイヤにフォーカスした。ソルトン・シーは移動手段が列車から車に代わった時代に誕生し、車社会の発展と共に存在してきた新しい湖だ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/4000 秒 | 絞り値:F1.4 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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1959年にオープンしたマリーナはカリフォルニア州最大になる可能性もあったが、今はひっそりと静まりかえり数年前まで見かけた釣り人の姿も見かけない。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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錆びたバーベキューグリル、鉄のゴミ箱、木の屋根とテーブル、それらは青い湖と空と連なる山を背景にして、正面からしっかりと撮りたくなる光景だった。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/640 秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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サンフランシスコの北まで続くサンアンドレアス断層の南端に位置する湖の北東岸は、かつてエンターテイメント業界からも多くの著名人が集まりボートレースも開催され賑わった時期があったとは、今では信じ難いことだ。周辺の農地からの農業流出水により湖の塩分濃度が増し、1981年の大洪水で塩分濃度は最大になり、マリーナの桟橋は破壊されボートは停泊できなくなった。そして、塩分濃度が25%以上でも生きられるテラピアだけが存在する唯一の魚となった。6年半前の暑い日に来たときは、釣りをする楽しそうな子供の姿、そして釣ったばかりのテラピアをフライにすると言った若いカップルもいたが、そのテラピアを目当てにする釣り人の姿はこの数年見なくなった。何より、冬の渡り鳥も年々少なくなっているように感じている。私はNorth Shoreから海抜マイナス68mの集落、ボンベイビーチへ南下した。

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湖の東岸で見かけ、メモリアルなのかお墓なのか分からなかったが、誰の目にも止まるはずだ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1000秒 | 絞り値:F5.0 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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東岸沿いの緩やかに波打つ一本道をゆっくりと走り抜ける。この波打つ地形はサンアンドレアス断層の影響かもしれない。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/1250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:164mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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数日前の大雨で水溜りができたボンベイビーチ。夏場を知る者には雨が降る冬景色だと分かる。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:31mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4128 × 6192
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ボンベイビーチから広大な土地を走る長い貨物列車が見えた。この地域らしい壮大な光景だ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:24mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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電信柱にある輝く物体は、誰かが最近取り付けた物だと思う。廃墟化が更に進んで朽ちた建物がどこかに消えてゆき、残された物は少なくなってきた。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/800秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:76mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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少し前はここも水に浸っていた。大きな湖対岸の山は霞んでよく見えず、海か?と大きな錯覚をする。水のない干上がった砂地を大きく入れ込み湖の将来を想像する。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/800秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:96mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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ボンベイビーチの南に位置するニランド・ボート・ランプにも立ち寄る。地図上では未だにキャンプ場と記されているが、干上がった地面に残されたトイレは朽ちている。変わったキャンプがしたい人にはいいかもしれない。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/3200 秒 | 絞り値:F2.8 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4128 × 6192
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ニランド・ボート・ランプの先端、数年前にあった柱は崩壊していた。南岸に霞んで見える地熱発電所からの白い煙、穏やかに押し寄せる湖水のさざ波、壊れてしまった柱、それらにゆっくりと流れる時間を感じこの光景を切りとる。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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ニランド・ボート・ランプからは、レオナルド・ナイト(1931−2014)によってつくり上げられ、最近インスタ映えする場所として良く知られるようになったサルベーションマウンテンと、その先にある海軍基地の跡地に建物のコンクリートの床(Slab)が残されているスラブ・シティー(Slab City)と呼ばれるコミュニティーにも久し振りに立ち寄った。

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サルベーションマウンテンの手前、農業水路脇を自転車に乗った男性が走り抜ける。温暖な冬、スノーバード(Snowbird)と呼ばれる退職者がこの周辺へモーターホームで長居をするが、彼もその一人だと思われる。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F5.0 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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自由気ままに温暖な冬を楽しむスノーバードが集まる場所は不思議な空間だ。意図した通り、絵が描かれたコンクリートのディテールは克明に描写され、他の部分は識別が出来る程度にぼけてくれた。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/2000秒 | 絞り値:F3.5 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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海軍基地の建物のコンクリートの床(Slab)が残るスラブ・シティーは、電気、ガス、水、下水、それに規律がない。皆それぞれの生活をして時間の流れが遅い独自の空気感が漂うコミュニティーだ。カラーモードはシネマを選んだ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:24mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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地図上でイースト・ジーザスと記されているアート?作品が展示されている場所。ここも近年訪れる人が増えきた。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/4000秒 | 絞り値:F2.5 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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スラブ・シティーへ立ち寄った後、サルベーションマウンテンを裏側から撮影。ここに来る人の多くはソルトン・シーを含むこの周辺の土地柄には興味がないようだ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/800 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:133mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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サルベーションマウンテン付近からは、この日あまり見なかった鳥を目当てに南岸へ移動した。湖周辺には渡り鳥を含めて400種以上の鳥が観測され、南岸には野生生物保護区もあるので野鳥観察に興味がある人には勧めたいところだが、もし来るなら風の強い日は避けたほうがいい。湖へ流れ込んだ有害な農業用水が湖底に染み込み、水が後退して干上がった湖底の跡から粉塵が舞うからだ。実際、湖周辺の高校には喘息の生徒が多いと聞く。

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南岸の地熱発電所からモクモク上がる煙は有害だとの報告は聞いてはいないが、水辺の鳥を撮影するには目障りに思う。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/640 秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:117mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:14.56MB

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完全に干上がった湖の南部。このサンドバギーは何かの調査をしているように見えた。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/640 秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:413mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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青い空と山脈を背景に舞い上がったハクガンの群れ。この日「冬の渡り鳥に出会えた!」と思えた唯一の光景を高倍率のズームレンズで追った。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1600 秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:328mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:13.68MB

南岸からは一旦湖から離れ北上して西岸へ移動、湖の大きさをあらためて実感した。昔西岸でペリカンの群れを何度も見ていたのでこの日も期待したが、私の目には一羽のペリカンも映らなかった。そして、住人も多くまだ廃墟がきれいに残る西岸で日没を迎えた。冬の渡り鳥はあまり見られなかったが、来る度に面白い光景に出会えるソルトン・シー周辺はまだまだ魅力的だと西岸まで来て思えた。

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ボンベイビーチにはもう見られなくなった朽ちた建物が西岸には残っている。撮影した写真を見ると、温かい午後の日差しとこの場所を歩き回った自分の足音が蘇ってくる。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/640 秒 | 絞り値:F1.4 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:12.42MB

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歩く人の絵が描かれているが人の姿はどこにもなく不思議な感じだ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/800 秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:13.66MB

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湖岸の砂にフォーカスし、鳥が横切る湖面は思いっきりぼかした。さほど寄らなくても長いレンズのようなボケ具合がこの画角で得られ、撮影表現の幅が広がる。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/1600 秒 | 絞り値:F2.0 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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デス・バレーの西に位置するオーエンズ湖は、かつて蒸気船が東岸から西岸へ鉱物を運んだが、1913年にロサンゼルス水道電力局によりオーエンズ川からロサンゼルス市へ水が引かれ1920代中頃までに干上がってしまった。ソルトン・シーは、コロラド州から水を引いた水路が決壊して誕生した。人間が水を引いたことにより、ひとつの湖はほぼ消滅し、もうひとつの湖は生まれた。生活向上のため自然に挑戦する人間の自由はどこまで許容されているのだろうか。

※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。

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