第219回:カリフォルニア州のメキシコとの国境沿いへ
押本 龍一

押本龍一、東京品川生まれ。
82年英語の勉強のため2年の予定で渡米。84年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更、広告写真スタジオで働き始める。91年フォトグラファーとして独立。95年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し現在に至る。エンターテインメント関係の撮影中心。近年はライフワークである旅写真に力を入れている。趣味は旅と山歩き。

オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/

第219回:カリフォルニア州のメキシコとの国境沿いへ

メキシコのティファナ(Tijuana)からカリフォルニア州へ入るサン・イシドロ国境検問所(San Ysidro Port of Entry)の路面は雨に濡れ眩しい照明に輝いていた。その光景はまるでギラギラとした繁華街の夜を見ているようだった。両手に花束を持ち、曲げた腕に更に数本の花束を抱えた男が検問を待つ車に花を売る。花売男が私の車の前に来た瞬間、後方座席に置いてあったカメラを手に取りフロントガラス越しに一枚撮った。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/60 秒 | 絞り値:F1.6 | 焦点距離:40mm

6年半前、群発地震のため非常事態宣言が発令されたカリフォルニア州南部の街ブローリー(Brawley)で目覚め、日の出を撮りたくて外に出てみると空は雲に覆われ、東の空からいつ太陽が昇ったのか分からないすっきりとしない朝だった。1月初旬、私は広大な農作地帯から西南へ走りメキシコとの国境沿いへ向かうことにした。

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広大な畑が広がるブローリーで日の出を迎えた。この日の天気を予想させる空が映り込む農業水路は、乾燥した土地柄に水を引き一大農業地帯となったこの地域の特徴を物語る。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:曇り | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:38mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:9.00MB

日の出を迎えたブローリーから90kmほど西南へ走り、ジャカンバ・ホット・スプリングスにあるトレイル(Valley of the Moon trailhead)のスタート地点に到着した。メキシコとの国境が近いこのトレイルは荒涼とした砂漠地帯を歩き、ロッククライミングに適した巨岩がある以外何の特徴もないが、車の運転が続き運動不足気味だったので少し体を動かしたくなり立ち寄ったのだった。しかし、トレイルを歩き始めてすぐに雨が降り出し、景色も単調で誰にも会わない寂しさもあり、私はこれ以上歩く価値なしと判断し巨岩までたどり着く前に車へ引き返した。

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近づくと感電しそうな気になる鉄塔の下を歩きトレイルはスタートする。誰にも会わない殺伐とした風景の中、先にある巨岩まで歩かなければ価値がなかったと思うトレイル。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:曇り | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F6.3 | 焦点距離:24mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4128 × 6192
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ロッククライマーが来る巨岩までは歩いて行けなかったが、夫婦岩のような大きな岩の間からメキシコとの国境沿いに連なる山の斜面を見る。この岩も日本で見たらかなり巨大だ。

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トレイルから戻った後、タウンの中心地へ向かう途中に国境の壁が見えた。多くの予想を覆し、共和党のドナルド・トランプが第45代アメリカ合衆国大統領に選出されたのは2016年11月8日。私はその2日前にこのタウンを訪れ、丘の上から広大な土地に続く国境の壁を眺めて「膨大な費用かかっているなー」と独り言を言った。それから2年後、更に壁を築くための予算決めでアメリカ政府が大混乱になるとはその時思いもしなかった。

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国境の壁沿いにあるジャカンバ・ホット・スプリングスの静まり返った空港。グライダーが国境を超えて飛行し、メキシコから戻ったらUSボーダーパトロールに捕獲されるのだろうか。

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一部壁のない所が見えるが、USボーダーパトロールは高台からしっかりと見張っている。霧雨が降ったり止んだりする天候下にぼんやりとした写りになったが、コントラストとディテールを強めフイルムグレインを効かし、本来過酷な土地柄を強調した。

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壁がなければメキシコ側まで走って行きたくなる枯れた草原地帯。山がいいアクセントになる広大な土地がどこまでも続いている。

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目の前にすると非常に頑丈で威圧感のある巨大な壁。雨が今にも降り出しそうな寒々とした空だった。空に色がなかった分、壁の重みが伝わってくる。

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鉄の壁と比べると弱々しく見えた木の十字架だが、何かを訴えているように見えた。

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ジャカンバ・ホット・スプリングスには朽ちかけた家を何軒も見かける。

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26ヶ月前に同じ場所から眺めた風景は何も変わっていない。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:曇り | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:24mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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この家が朽ちる前はメキシコとアメリカ間は簡単に行き来できたと思う。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:曇り | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:24mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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タウンで唯一と思われるレストランで朝と昼兼用の食事を摂った後、一旦は西のカンポというタウンへ向かった。その途中、木造建てとしては世界最大といわれる鉄橋へ通じ、今は廃線となったはずの線路を思い出し、ジャカンバへ再び戻り線路に出て鉄橋へ向かって少し歩いた。分岐点まで歩きそこから右へ折れ、置き去りにされた列車の周辺を散策し列車の内部にも入ってみる。小雨が降ったり止んだりで、午後からは本格的な雨との予報もありそこから引き返した。鉄橋まではトンネルを幾つも通り抜け、崩落して入れないトンネルは岩がゴロゴロと転がる山を登り、丸一日がかりの歩きになるのでそれなりの準備と覚悟が必要だが、近い将来鉄橋まで歩いてみたい。

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カンポに向かう途中に見かけた9・11のモニュメント。

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レールは雨で濡れて光り、枕木は水を含み柔らかさを感じた線路を歩く。冬は激しい乾燥、夏場は強烈な陽光の地、この日は穏やかな優しさを感じる空気感が漂うのは雨の恩恵だったと思う。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:曇り | シャッター速度:1/160秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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線路の分岐点に差し掛かる。真っ直ぐ進めば鉄橋で右に行けば列車を停めて置く場所、その先に線路は伸びていない。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:曇り | シャッター速度:1/3200秒 | 絞り値:F1.4 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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放置された列車の内部は好奇心をそそられる。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:曇り | シャッター速度:1/125 秒 | 絞り値:F2.0 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4128 × 6192
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かつてここに座った乗客の気持ちになって窓から外の景色を見る。撮影時からセピア調に仕上げようと思った。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:24mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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列車の二階席へ上り撮影。スチール製のテーブルの質感を出すにはモノクロームが良かった。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/80秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:24mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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小高い所に登り落書きされた列車と周辺の風景を眺める。小さな鉄橋の上を歩くハイカー2人が見えたが、木造建ての鉄橋まで歩いて戻って来たとしたら暗いうちから歩いたはずだ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:曇り | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F6.3 | 焦点距離:35mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:26.69MB

線路からは6年前にも訪れたパシフィック・クレスト・トレイル(通称PCT)の南端に立ち寄った。以前は私の周りの人にPCTのことを話しても知る人は少なかったが、2014年にはPCT(全長4,270 km)のある区間1,600kmを単独で歩く女性の映画も公開され、雑誌等の特集もありPCTは多くの人が知るようになった。通常、メキシコと国境沿いからカナダとの国境まで4,270 kmを4ヶ月から6ヶ月で北上する。ワンシーズンで歩き切ることをスルー・ハイキング(thru-hiking)と呼び、その道中には幾つかの険しい山越えも含まれる過酷なロングトレイルだ。

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スタート地点の木のモニュメントは以前の物と形が変わり立派になっていた。左手はメキシコ、右手は北のカナダへ続くここはハイカーにとって憧れの場所、聖地かもしれない。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:曇り | シャッター速度:1/125 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:14mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:20.80MB

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ボーダーパトロールのモニュメント。アメリカの国旗は雨で濡れて風に翻らないのは今の政府と同じに思える。

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右はメキシコ、左はアメリカ。壁沿いのダート道は草木が生える地面を根こそぎ削ってつくったのがよく分かり、ここから見ると鉄の壁以上の存在感と違和感がある。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:曇り | シャッター速度:1/125 秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:106mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:26.44MB

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スタート付近のPCTのサインが取れ、管理され過ぎていないのがいい感じだ。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/640 秒 | 絞り値:F1.4 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
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PCTのサインにフォーカス。スタート地点はとても平坦だが、一番高いポイントは4,009mもある。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:曇り | シャッター速度:1/400 秒 | 絞り値:F2.0 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6192 × 4128
ファイルサイズ:17.67MB

この日の朝目覚めると誰かに誘導されるように国境沿へ南下しPCTの南端に立っていた。そこから国境沿いの旅を続けるにはサンディエゴまで西へ向かうのが自然だったが、PCTの南端から17kmほど西のテカテ(Tecate)まで来ると、目の前にある国境ゲートを弾みで超えてしまった。国境ゲートで何のチェックもなく入ったメキシコは天気が悪く暗くなり始めていた。私はすぐにアメリカへ戻りたいと思い、「ここからアメリカに戻るのに一番いい方法は?」とメキシコ人の女性係官に尋ねた。「テカテではアメリカからメキシコへ入るゲートとメキシコからアメリカへ入るゲートが離れていて、この日アメリカへ入る車でテカテのゲートは大渋滞だからティファナの方がはやくていい」と女性係官言うので、私は西へ走った。ティファナ市内までは何の問題もなく近づけたが、サン・イシドロ国境検問所の手前数キロで前になかなか進めなくなり、渋滞する車(ほとんどはアメリカ側からの観光客)を目当てにフードやドリンク、土産品、車のワイパーまで様々な物を売るメキシコ人が沢山いて出店もあり、車道は縁日のようにとても賑やかだった。

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突き出している有刺鉄線のすぐ横を通り、サン・イシドロ国境検問所に到達する。

使用機材:SIGMA sd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/80 秒 | 絞り値:F1.4 | 焦点距離:40mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4128 × 6192
ファイルサイズ:14.89MB

テカテでメキシコ人の女性係官のアドバイスは正しかったかどうかは分からない。1時間もあればアメリカへ戻れると思ったが、結局2時間半かかった。計画性のない国境沿いの旅はメキシコまで渡りティファナからサンディエゴへ入って終わった。入国審査はあったが簡単なものだった。今、グーグルで「Wall」と検索すれば、トランプ大統領とメキシコ国境との壁のイメージが最初に出てくる。私を国境沿いに誘い、PCTの南端に立たせ、国境を超えてメキシコまで行かせた力は何だったのだろうか、不思議な旅だった。

※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。

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