第46回:アメリカの東の果てからカナダの小さな島へ(前編)
押本 龍一

押本龍一、東京品川生まれ。
82年英語の勉強のため2年の予定で渡米。84年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更、広告写真スタジオで働き始める。91年フォトグラファーとして独立。95年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し現在に至る。エンターテインメント関係の撮影中心。近年はライフワークである旅写真に力を入れている。趣味は旅と山歩き。

オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/

地図では、陸から突き出した岬に見え、島として認識するのがむずかしいカナダ、ニューブロンズウイック州(New Brunswick)のカンポベッロ島(Campobello Island)北端。
島の北端で出会った老人が教えてくれた景色はすばらしかったが、雨で濡れた地面は、木の根っこが張りだし、足場は悪かった。私は、滑らないように気を付けて立ち、赤い光を放つ神秘的な灯台に大口径標準レンズを向け、シャッターを押した。私と眼下に広がる風景を結ぶデジタル一眼レフカメラから放たれたシャッター音は、小雨まじりのファンディ湾(Bay of Fundy)に吸い込まれていった。

使用機材:SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm

インターステーツ・フリーウェイ95号を北上し、メイン州の大きな街バンゴー(Bangor)に来ると、地図上では簡単にフリーウェイから連結できそうだった道は、なかなか見つからない。遅い午後、混み始めた街中をしばらく走りまわり、ようやくアメリカの東の果に繋がる道、州道9号に巡り会う。私は、水を得た魚のように一目散に街中から脱出し、一本道を東へ飛ばした。街から離れると、紅葉が終わり色のない森が広がっていた。州道9号からは、さほど高くない樹木に囲まれている細い192号を南東に走り、暗くなりかけたマキアス(Machias)に到着する。アメリカ、メイン州北東部に位置するマキアスは、いくつかの小さな湾が入り組んだマキアス湾(Machias Bay)の北の奥にあり、内陸部にはいくつかの湖がひかえ、数本の川が流れ、湾に注いでいる水のタウンである。目指すアメリカ最東端のタウン、ルーベックまではもう一走りだったが、タウンの中心から少し東へ行ったUSハイウェイ1沿いに見かけたモーテルに、この夜、宿泊することにした。バスルームも小さかったが、こぎれいに整頓された部屋は物音ひとつせず、快適な夜を過した。 翌朝目を覚まし、カーテンを閉めずに寝た部屋の窓から外を見ると、東の空が、白白と明るくなりはじめていた。隣のタウン、イースト・マキアスから海岸線沿いの州道191号を走り、日の出を迎えよう考えたが、何を間違えたのか、私はUSハイウェイ1を東へ進んでいた。この朝、2度目の分かれ道に来ると、ルーベックに繋がる州道189号へ慎重に入り、北東へ進んだ。東の空がますます明るくなり、日の出間近だったが、まだ海を見れずに走っていた私は、少し焦っていた。『コティ・ヘッド州立公園(Quoddy Head State Park)』と書かれたサインが現れ、海が見られることを期待して、迷わずその道に入る。

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コティ海峡(Quoddy Narrows)の日の出は、真っ赤に染まり切っていた。朝陽が昇る手前の島は、カナダ、カンポベッロ島。

使用機材:SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:10 mm

このあたりの海岸線は複雑に入り組んでいて、海岸で日の出を迎えたと言えるのか、私には分からなかったが、少なくとも水際で潮風を感じながら朝一番の陽を浴びられたことに感謝し、コティ岬の先端に建つ灯台(West Quoddy Head Light)まで足を伸ばした。

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1858年、現在の灯台の建物、高さ49ft(15m)に灯が燈り、1988年に自動化された。早朝の灯台周辺には人影はなかった。

使用機材:SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/80秒 | 絞り値:F9.0 | 焦点距離:8 mm

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朝陽にシルエットになった灯台。微かに見える高さ5½ feet(1.68m)の3代目のフレネルレンズ(Fresnel lens)に、大口径中望遠レンズを向ける。

使用機材:SIGMA SD1 + 85mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:85 mm

コティ岬から州道189号に戻り、少し北東に進むと、岬の先端に位置するように見えるアメリカ本土最東端のタウンであるルーベックの中心部に到着する。ルーベックの東岸の空き地に車を停めた私は、泳いでも渡れそうなカナダ、カンポベッロ島の南西部分をしばし眺めた。

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アメリカとカナダの国旗がひるがえるルーベックの東岸から、カナダ、カンポベッロ島の南西部を見る。海水に囲まれた朝を、清々しい空気感とともにセンサーに焼き付ける。

使用機材:SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:33 mm

朝陽がまだ眩しいルーベックの東岸に、いそがしく動きまわる男のシルエットがあった。私は、男にゆっくりと近寄り、何をしているのか尋ねてみた。 「メタル、メタルを拾っているんだよ。日に200から300ドルぐらいになることもあるのさ、はははー」と男は、自慢げに言った。今晩の夕飯に一品を加えるため、貝でも拾っいるのかと思った私には、男の言葉は意外だった。このあたりにメタルを扱う工場でもあったのだろうか、私はそれ以上尋ねず、「ハブ・ア・グッド・デイ」とだけ男に言って、その場を離れた。

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朝陽にシルエットになった男は、収集したメタルをバケツに入れていた。海藻が散乱する岸辺のどこにメタルがあるのか、私には見つけることができそうもなかった。この時は分からなかったが、シルエットになった向こう岸のカナダの国旗が微かに見える建物は、カナダの入国管理局(税関も兼ねる)

使用機材:SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:43 mm

物静かなタウンの東岸を少し行くとすぐに北岸に出た。小さな岬のような地形の先端にあるタウンの中心部は、岬が指としたら、爪の部分がタウンの中心部で、北岸は爪先になる。

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静かなタウンは、リラックスするにはいいところに思えたが、ピークの夏が過ぎ、秋も後半に入った日曜日の朝、訪れる人は少ないように見えた。

使用機材:SIGMA SD1 + 85mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:85 mm

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北岸の桟橋。雲が出てきたが、まだ朝の陽を感じることができ、気温も高かった。

使用機材:SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:33 mm

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北岸の湾には、いくつもの漁船と大小の島が浮んでいる。そして、入り組んだ地形にはいくつもの湾が存在し、波止場が設けられている。

使用機材:SIGMA SD1 + 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:12 mm

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水際から少し離れると小高い丘になり、ふたつの教会が建っていた。フィッシュアイレンズで、丘ごと包み込むようにカメラに収める。

使用機材:SIGMA SD1 + 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:10 mm

ルーベックの北岸と東岸のコーナーに、1階部分は受付とレストランになっている、こぢんまりとした3階建の宿が1軒建っていた。感じのいい宿で、眺めのいいレストランには何種類ものワインが揃えてあった。 「ハロー」 私がバーカウンター越しに軽く叫ぶと、自転車に乗る格好をし、小柄だが引き締まった体の男が、奥の厨房から出てきた。今晩、部屋はあるかと尋ねると、今朝キャンセルが出たので1部屋だけあると彼は言った。私はそこで1杯のコーヒーをオーダーし、外に出てコーヒーをすすりながら東岸からの景色を眺めた。数分後、コーヒーを入れてくれた男が自転車に乗り、横には男と同じような自転車に乗った女がぴったりと付き、手を振りながら私の前を通り過ぎて行った。ふたりとも自転車レースに出場するような格好をしていた。そして、2台の自転車は橋を渡り、さっそうとカンポベッロ島へと消えて行った。

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ルーベックの北東岸に建つ宿のレストランからの眺め。眺めの良い場所に建つこの宿は、部屋数が少なく、オフシーズンでもなかなかの人気だった。

使用機材:SIGMA DP1x | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/60秒 | 絞り値:F5.0 | 焦点距離:16.6 mm

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宿のオーナらしきカップルだった。長さ14km(8.7mi)、幅5km(3.1mi)のカナダの島まで自転車で毎日行くのが日課のように見えた。

使用機材:SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm

私もふたりに続いた。橋を渡り切るとカナダの入国管理局(税関も兼ねる)が待ち構えていた。入国管理局といっても簡単な検問所で、見た目はフリーウェイの料金所と変わらない。「この島にどのくらい滞在しますか?」と女性局員が質問した。 「暗くなる前に、島を出ます」と私は答えた。「楽しいステイを!」女性局員は、裏に島の地図が描かれた1枚の案内書を手渡した。入国管理局は島の南西岸に位置し、すぐそばに灯台が建っていた。

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ついさっきまで眺めていたカナダのカンポベッロ島から、灯台越しに今度は米国ルーベックを眺める。 灯台は、カンポベッロ島とルーベック間のルーベック・ナロウズ(Lubec Narrows)を通りぬけ、島の奥に位置する港との間を行き来する比較的小さな貨物船のために1888年に建てられた。

使用機材:SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:43 mm

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高さ44ft(13.4m)のマルホランド・ポイント灯台(Mulholland Point Lighthouse)を見上げる。 悪天候のとき、島の東を通る船もルーベック・ナロウズを通過した。1962年、ナビゲーションライトがカンポベロ島とルーベックを結ぶ新設の橋の上に設置されたとき、その役目を終えた。

使用機材:SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:8 mm

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国境など関係なく、ルーベックとの間を行き来している海鳥の鳴き声が響いていた。

使用機材:SIGMA SD1 + APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:287 mm

現在、カナダと米国の友好のシンボルとして島の南部は、ルーズベルト・カンポベッロ・インターナショナル・パーク(Roosevelt Campobello International Park)に指定され、公園の資金とスタッフ等は、カナダとアメリカの2か国によって管理されている。公園の中心部のビジターセンターに立ち寄り周辺を歩いていると、2台の自転車が近づいてきた。ルーベックの宿のふたりだった。 「この島までに来たんですね。今晩うちの宿に泊まりますか?」と男が聞き、女は、はつらつとした笑顔で私を見ていた。「泊まるなら午後4時ごろまでに行きますよ」と私は答え、実際そのつもりだった。

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公園の中心に建つ1897年に完成した34部屋のサマーハウス。第32代 アメリカ合衆国大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトと彼の家族は、1909年から1921年間、夏はこの島で過した。

使用機材:SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:40 mm

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サマーハウスから少し下っていくと、岸辺に出た。誰もいない寂しい空間だったが、大きなサマーハウスの存在感は、岸辺にいても感じられた。

使用機材:SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm

島を走るメジャーな道(ルート774)は一本道だが、島の真ん中あたりで、西岸から北に突き出た半島へ行く道と、島の北端に行く道と分かれた。公園のビジターセンターで、ほとんどの人は公園に寄った後、北端の灯台を見に行くと聞いていた。北端に直行すると、もう何も見るものがなくなりそうだったので、私は、ノース・ロードと呼ばれる道に入り、島の小さな半島方向へ行った。

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島の小さな半島へ行く分かれ道の前、西岸の風景。島にもいくつもの湾があり、ここはフライアース湾(Friars Bay)。

使用機材:SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:50 mm

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半島の先端近くまで行くと波止場(North Road wharf)があった。まだ昼過ぎだったが、厚い雲に覆われたこの日、ライトが灯っていた。

使用機材:SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:21 mm

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メジャーな道(ルート774)に戻り、北端に向う途中で出会った光景。使わなくなった船が、放置されていた。

使用機材:SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/80秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:21 mm

島の北端に向けて走ると、島の幅は狭くなり海水が迫り、島の先端部分に来た!と実感する。道路は行き止まりになり、そこは小さな駐車場になっていて、1台の古いバンが停っていた。車から降りて、前方に歩いて行くと灯台が見え、灯台は、湾に浮く小島に建っているように見えた。2匹の犬を連れたカップルが、小雨の中、灯台を眺めていた。 「テネシー州からバンに寝泊りしながらここまで来たんですよ。15年前に来たときは、灯台まで歩いて行けたんですが、引き潮になるまで待たないと向こうまで行けないですね」リチャードと名のる50代後半の細身の男は、メローな口調で話しかけてきた。 ワイフらしき連れの女は、すぐそこにあるキャンプ場は先週でクローズしてしまい、客を逃がし地元の人の仕事を減らすことになると早口で言った。私は、ほとんど客が来ないキャンプ場をオープンしておくのは、現実的ではないと思ったが、賛同するような顔して聞いていた。 「バンは、トイレも積んでいるから、今夜はこの駐車場をキャンプ場代わりにするわ」 女は笑って言った。 フレンドリーなふたりとの話が弾んでいると、1台のセダンが停まり、老人が車からゆっくりと出てきた。 「帰る前に、向こうの方とあっちの方からも灯台を見ていって欲しいんだ。もっといい眺めだからね」 私は老人の忠告どおりに行動し、老人は私の行動を見守っていた。 「いい眺めですね。いいスポットを教えて下さってありがとうございます」 別れ際、私は老人に告げると、老人は満足げな笑顔を浮かべ2度うなずいた。

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引き潮時、この階段を下り、灯台まで歩いて行けると聞いた。しかし、灯台が建つ小島との間を流れる海水を見ていると、信じられなかった。

使用機材:SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:50 mm

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この島に住んで長い老人(左)は、テネシー州から訪れたふたりと、いつまでも島のことを語っていた。大口径望遠ズームレンズで、すばやく適切な焦点距離に調節し、灯台にフォーカスしシャッターを押す。

使用機材:SIGMA SD1 + APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F5.0 | 焦点距離:104 mm

カナダのニューブランズウィック州とノバスコシア半島(Nova Scotia)の間、ファンディ湾(Bay of Fundy)の入り口にカンポベッロ島は位置する。小雨の中、島の北端に建つ灯台から、規則正しく発せられる赤い光を見ていると、今晩、この島で過してもいいかなーと思いはじめていた。(後編へつづく)

※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。

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