シグブラ
第104回:GWは都心をブラブラ

GWは都心をブラブラ

May 17, 2017

最近いろいろな人からカメラの購入相談を受ける。「SIGMA sd Quattro シリーズが気になるのだが、普通に使えるカメラなのだろうか?」と。他メーカーのカメラを使っている人からはもちろん、スマートフォンからいきなりステップアップを図る人も存在する。どうやら安倍吉俊さんの人気コミック「飛び込め沼!!」の影響が大きいらしい。シグマ・フリークならすでにおなじみの作品だが、コレを読んでシグマ製品に興味を持つ人が増えている。つい先ごろ第2集が刊行され、自分も新宿の店舗に早速買いに行った(シグマ山木社長もコッソリ愛読している)。で、Twitterを眺めていると「飛び込め沼!!」 を読んで、SIGMA sd Quattro シリーズ購入を本当に悩んでいる人が多いようだ。結論から言うと「普通に使える」はずだ。往年のシグマ機は一癖も二癖もあったが、現在のSIGMA sd Quattro シリーズはかなり進化してグーンと使いやすくなっているからである。というわけで、今回のシグブラは、SIGMA sd Quattro H に SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art を付けっぱなしにして、プログラムオートだけで撮り歩いてみた。ゴールデンウィークでビジネスパーソンが少なくなった大手町からお茶の水方面へと、カメラ任せにシャッターを切ってみたが、とてもシグマらしい解像感高い写真を撮ることができた。被写体を見つける→構図を決める→露出補正する→シャッターを切る、とそれだけで存分に楽しめるのだ。悩んでいる人は躊躇せず沼に飛び込んで、”Foveon 物件”を撮りにシグブラして頂きたいものである。

皇居側から東京駅を狙う。レンガ造りの壁からドームのタイルまで、実にシャープで立体感溢れる描写だ。背景に見えるオフィスビルの窓にも注目したい。ゴールデンウィークで下ろされたブラインドまでしっかりと写しとられている。

ブラブラと”Foveon物件”を探して歩いていると突然の爆音が。スーパーカーのお出ましである。その美しいランボルギーニのボディをSIGMA sd Quattro H と SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art は克明にキャプチャーしてくれた。

ゴールデンウィークで働く人が少ないオフィス街は写真が撮りやすい。歩行者もクルマも断然少ないからだ。そんな無人のオフィスビルを見上げてシャッターを切った。ガラスとメタルのビルにコンクリートの意匠がマッチしていた。肉眼ではわからなかったラフな断面が浮かび上がる。

こんなにのんびりと都心部で写真が撮れるのは年に数回しかない。正月、ゴールデンウィーク、そしてお盆くらいであろうか。光と影を意識して、Foveonセンサーが得意な被写体を探してブラブラと歩く。SIGMA sd Quattro Hのオートフォーカスは正確である。お世辞にも速くはないが。

大手町から神田方面へ歩を進める。SIGMA sd Quattro Hで撮影したRAWデータ(X3F形式)はSIGMA Photo Proというパソコン用アプリケーションで現像するのだが、その際にイメージに近くなるように様々な編集が可能だ。この橋のカットはそのアプリでモノクロームに仕上げてみた。DNG形式で撮影すれば、Adobe製アプリケーションでも現像処理が可能になる。

シグマのカメラに搭載されているFoveonセンサーは、メタリックや液体、透明感のある被写体の描写が得意だ。また解像感も高いので、細かく緻密な構成の被写体にも向く。それらの”Foveon物件”を撮っていけばカメラの特性を掴みやすいだろう。

SIGMA sd Quattro H と SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Artの組み合わせはなかなかいい。フルサイズ換算約31〜135mm相当なので、ほどよいワイド感とテレ感で撮影できる。F4通しで手ブレ補正機能がついているところも安心感が高い。最初の1本としてオススメである。これに明るい単焦点レンズを加えていけばより撮影が楽しくなる。

SIGMA sd Quattro H と SIGMA sd Quattro で悩んでいる人も多い。価格の差もあるが個人的にはAPS-Hサイズセンサー搭載のSIGMA sd Quattro H をオススメしたい。これならばAPS-Cサイズ対応”DC”レンズを使ってもSIGMA sd Quattroと同等にクロップして撮影できるからである。いよいよ登場する SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Art や SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art でも、ワイド面で有利だからだ。さあ、沼に飛び込みましょう!(笑)


三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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