シグブラ
第102回:135mm持って伊勢ブラブラ

135mm持って伊勢ブラブラ

April 12, 2017

新しい135mmを持って旅に出た。カメラはSIGMA sd Quattroだ。まず羽田からセントレアに飛ぶ。前日までにチケットを購入すれば新幹線より安いので、名古屋方面に行くときにたまに使うルートだ。セントレアからは海路で津に向かい、上陸後はバスで伊勢神宮へ。本格的な春になってブラブラ撮影にピッタリの陽気なのがうれしい。

SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | ArtをSIGMA sd Quattroに装着する。APS-Cサイズセンサーなので実焦点距離は約200mm相当だ。ボディとのバランスは悪くない。適度なサイズと重量とでしっかりと被写体を見つめることができそうだ。今回はこの最新レンズだけで伊勢神宮周辺をブラブラすることにした。暖かな日射しを浴びて外宮を歩き出す。

新しいファームウェアにアップデートしたSIGMA sd QuattroのEVFをのぞいて驚いた。オートフォーカスのスピードが飛躍的に向上していたからだ。SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Artの絞り開放時の薄いピントでもビシビシと面白いようにピンが来る。これは撮影が格段に楽しくなってきた。

境内は木漏れ日が美しい。砂利を踏みしめながらゆっくりと撮り歩く。何気ない被写体にレンズを向けて撮影するが、開放域から安定した描写がうれしい。各収差も良好に補正されているし、ボケ味も品があっていい印象だ。

200mm相当という画角は使いやすかった。日頃フルサイズ機で70-200mmなどを使っているフォトグラファーならすんなりと入っていけるはずだ。テレ端でシーンを切り取る感覚と同様だからである。APS-HサイズセンサーのSIGMA sd Quattro Hならば約175mm相当となる。

伊勢神宮は平日にもかかわらず多くの参拝客で賑わっていた。少々人混みに疲れたので名物の赤福を食べることに。茶を啜りながら甘みを味わう。そういえば今晩の宿を取っていなかったことを思いだして、iPhoneで近隣にある安宿をリザーブした。これで一安心である。

外宮から内宮まではバス移動だ。最近は地方でもIC乗車が可能になってきたのでキャッシュレスでスムーズに移動ができていい。iPhone 7シリーズが1台あれば何でも可能になってきた。内宮前のおかげ横丁も大混雑で、その様子をチョイ絞りで撮影する。遠近感が圧縮されて、その賑わいをうまく表現できた。

五十鈴川の御手洗場では婚礼撮影が行われていた。その慶びのシーンをSIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Artで撮らせて頂く。F2.8でシャッターを切ったが、和装のディテール表現には舌を巻いた。コレは間違いなく銘レンズである。

参道脇に立ち並ぶ巨木は存在感抜群だ。参拝者がその幹を手でさすっていく。おかげで表面がツルツルになってしまっている。ほかにもパワースポットと称されるエリアで手をかざす人を多く見た。

しかしSIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Artでの撮影は実に楽しい。開放域でのシャープなキレ味とコントラスト、ヌケ感が気持ちいいのである。ファームアップしたSIGMA sd Quattroのフォーカシングスピードは”H”をしのぎ、今までの置きピン主体でのスナップから撮り方を変えることができたのも大きい。この心地よさを多くのフォトグラファーに味わって欲しいと思う。

SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | ArtとSIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Artとでレンズチョイスで迷う人がいるかもしれないが、50mmの差はかなり大きい。画角もワーキングディスタンスも大幅に異なるので、被写体に応じてできれば2本とも揃えるのが賢明だ。しかし出る製品全てがどんどんとキレキレになっていくので、シグマのレンズは何とも罪作りだ。追いかけるフォトグラファーも大変である。

ブラブラと伊勢の森を135mm 1本で撮り歩いた。撮影禁止箇所も多いが新しいレンズを存分に楽しむことができた。森を抜けるとパッと目の前に桜が咲き誇っていた。「桜の季節にレンズが間に合ってよかったなあ」と思いつつ、キレとボケを堪能した。

さてこれからバスと電車を乗り継いで宿のある街へと移動である。翌日からは残っている青春18きっぷを使い切るため、延々と鉄道の旅になる予定だ。これから梅雨まではブラブラに最高な日々が続く。新しいレンズと、どんな街を撮り歩けるか楽しみである。


三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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