シグブラ
第83回:雨上がりの二子玉川ブラブラ

雨上がりの二子玉川ブラブラ

June 27, 2016

機材を背負ってロケの集合場所に向かう。乗っているバスの車窓からは、激しく叩きつける雨のせいで外がひどく滲んで見えた。二子玉川駅前で編集者とモデルとおちあったが、あまりの天候の悪さにしばらく様子を見ようということに。早いランチを済ませて外に出ると何とか天候が回復!いそいそと撮影を開始し、終了する頃には青空が顔を出し始めていた。

なんとか無事にモデル撮影を終了し、駅に向かう二人と別れてブラブラ撮影に突入する。カメラバッグからSIGMA dp2 Quattroを取り出して多摩川の河川敷へと歩く。土手のスロープを降りていくと、雨上がりの多摩川が目に入ってきた。

まだ黒い雲は残っているが、ときおり強烈な日射しが差し始めた。同時にもの凄い湿気で、着ていたTシャツもジワッとしてくる。SIGMA dp2 Quattroに装着したLVF-01の接眼部が汗で濡れた。

長期予報によると今年の夏は暑くなるらしい。冷夏も困るが猛暑も水不足や熱中症などが心配である。気候はさておき、2016年の夏はsd Quattroがよりホットにしてくれることは間違いないだろう。

と、そんなことを考えながら多摩川沿いを上流に向かって歩いて行く。途中「搭乗型移動支援ロボット実証実験区間」という案内をいくつか目にした。そういえば駅前でたまにセグウェイに乗った一団を見かけるが、どうやらそのガイドツアーがこの辺りを走行するらしい。一度トライしてみたいものである。

すっかり空は晴れ上がり、夏のそれとなってきた。いつもなら河川敷の遊具で遊ぶ親子連れがいるのだが、雨上がり直後なので無人である。ツバメが空を舞い、ヒバリとセッカが忙しなく鳴くのが聞こえる。南の方では早くも梅雨が明けているようだが、関東地方はどうであろうか。都心の水がめは水位が低いようなので少し心配だ。

二子玉川界隈はショッピングセンターをはじめとした人工的なゾーンと、多摩川と野川界隈の水と緑のゾーン、河川敷のグランド周辺のスポーツゾーンと被写体には困らない。たまにカメラを持ってブラブラするがそれらのゾーンに加えて、空が広く開放的なのが何よりも気に入っている。

汗をかきながらブラブラと歩いてきたが、木陰にあるツリーハウス下で一休み。さっきまで雨が降っていたとは思えない快晴ぶりで、もうすっかり夏が来た感じだ。とにかく暑い。今年の実際の梅雨明けはいつぐらいだろうかと、考えながら汗を拭う。七夕の7月7日くらいには「暑い夏」がやってくるのかなあ、とぼんやり思った。

三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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