第54回:サンフランシスコからハイウェイ1を北上する(前編)
押本 龍一

押本龍一、東京品川生まれ。
82年英語の勉強のため2年の予定で渡米。84年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更、広告写真スタジオで働き始める。91年フォトグラファーとして独立。95年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し現在に至る。エンターテインメント関係の撮影中心。近年はライフワークである旅写真に力を入れている。趣味は旅と山歩き。

オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/

第54回:サンフランシスコからハイウェイ1を北上する(前編)

サンフランシスコから直線距離にして西北西へ約30マイル(50km)の岬先端。 太平洋に向い建つ灯台(Point Reyes Lighthouse)を見下ろし、押し寄せる波の音を聴きながら、大きな風景をコンパクトなデジタルカメラにシャープに収める。

使用機材:SIGMA DP2x | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:24.2 mm

LAからインターステート・フリーウェイ5(I-5)を北上し、峠(Tejon Pass)に差し掛かると、数日前に降った雪にカバーされた白い景色に誘われフリーウェイを降りる。朝陽が差し始めた牧場には馬が雪に浮んでいて、寒さも苦にならずしばらく冬景色に釘付けになる。数日前まで春が近いと感じさせた暖かい陽気はどこかにいってしまった2月末の冷たい朝だった。

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とても冷たい朝、馬も寒そうに見える。大口径望遠ズームレンズを持つ手も寒さで感覚がなくなりそうだった。

使用機材:SIGMA SD1 + APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1000秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:180 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:12.99 MB

峠を越えるとI-5をただひたすら北へ飛ばし、I-5から逸れて東へ行きハイウェイ101を北上する。サンフランシスコからはゴールデン・ゲート・ブリッジを渡り、太平洋岸沿いのハイウェイ1を北上する予定だった。大都会を通り抜け、まだ雨の心配のない青空の下、水面から220フィート(67.1m)の上に架かるブリッジを渡るとすぐにハイウェイを降り、ブリッジ越しにサンフランシスコの街を眺める。明日から2日間は雨の予報で、アラスカ湾からの寒波が流れ込んでいた。それでも海岸線を目指したのは、最近の砂漠地帯の旅で、強い陽射しと乾燥した空気に少し疲れていたのかもしれない。

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半世紀に渡りゴールデン・ゲート海峡を護ってきた砲台跡(Battery Spencer)までの緩やかな丘から、1933年に建設が始まり1937年に完成した全長1.7マイル(2.7km)のゴールデン・ゲート・ブリッジ越しにサンフランシスコの街を見る。

使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/640秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:33 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:5.95 MB

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砲台跡の中に入ると、ゴールデン・ゲート・ブリッジの主塔(高さ746フィート、227.4m)がブリッジとは独立したひとつの建物に見える。大口径中望遠レンズから高画質なセンサーに送り込まれた画像には、肉眼では認識できなかった主塔表面のディテールと砲台の壁の質感が、しっかりと描写されていた。

使用機材:SIGMA SD1 + 85mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:85 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:8.44 MB

ゴールデン・ゲートから少し北上し、重なり合うハイウェイ101からハイウェイ1は離れて西へ向い、太平洋岸に出ると西の空の雲行きが怪しくなってきた。暗くなった太平洋を見下ろしながら海岸線を走ると道は下り、スティンソン・ビーチ(Stinson Beach)を超えてラグーン(Bolinas Lagoon)の横をしばらく走った。

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USハイウェイ101から離れて6.8マイル(10.9km)。太平洋が一望できる絶景ポイント(Muir Beach Lookout)に冷たい風が吹き寄せ、人影はなかった。

使用機材:SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.50 MB

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細長い1,100エーカー(4.5平方キロメートル)のラグーンの横を走っているとゼニガタアザラシ(Harbor Seal)の群れを見た。

使用機材:SIGMA SD1 + APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F3.2 | 焦点距離:252 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.23 MB

ラグーンを超え森の中を北にしばらく走ると小さなタウン、オレマ(Olema)に到着し、この先へ行こうか決めかねていると、そこに通りかかった中年のカップルからこの先はリゾート地で宿が高いことを知らされ、通り過ぎてきたスティンソン・ビーチで見かけたB&Bに宿泊することにした。寒波に襲われていた季節はずれの平日の夜、宿泊客は私だけだった。夕方の6時で閉まる店でビールとサンドウィッチを買い、宿に戻ってしばらくすると雨がパラパラと降り始めた。明日は予報通り一日中雨だと覚悟し大きなベットにひとり潜り込む。

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まだ7時前だったが、宿の回りは静まり返っていた。

使用機材:SIGMA DP2x | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:0.6秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:24.2 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:2640 x 1760 | ファイルサイズ:3.55 MB

翌朝目を覚ますと雨は降ってはいなかった。空を見上げると、雲の切れ目から青い空も見えている。宿の女性オーナーに朝食は要らないと告げて握手を交わし、私は急いで車に荷物を積み込み北へ向った。

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前日の夕方にも見たラグーン。朝の水辺の風景に思わず立ち止り、静寂に浸る。

使用機材:SIGMA SD1 + APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:252 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.47 MB

前日の夕方に引き返したオレマを通り過ぎるとすぐに「灯台へ」とのサインが目に入り、ハイウェイ1から離れてその道を東へ進んだ。私は、広大なポイント・レイズ国定海岸(Point Reyes National Seashore)に足を踏み入れていた。1台の車もない駐車場に到着すると灯台に向かい丘を上り歩いた。灯台が見える場所までは思ったより距離があったが、太平洋岸で最も風が強く、北米大陸で霧が深い場所第2位と言われる岬で、雨の予報が外れ、陽も差す気持ちのいい朝になったのはとてもラッキーだった。

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灯台に向って歩いているとチュールエルク(Tule Elk)の雌が、こちらをじっと見ていた。

使用機材:SIGMA SD1 + APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:200 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:10.66 MB

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1870年に点灯され1975年に自動化された灯台まで長い階段を下りていけるが、この日は閉まっていて近くには行けなかった。しかし、海を背景にした灯台を見下ろす眺めはすばらしかった。

使用機材:SIGMA SD1 + APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:200 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:16.46 MB

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海に囲まれていても真水を集める手段はなかった当時、霧中信号(Fog Signal)や灯台守の生活水のため、雨水を集め貯めておいた施設。ドームは円筒の水槽(Cylindrical Cistern)の頭の部分。彩度を落としシャープネスを上げ、使い込んできた施設の存在感を強調。

使用機材:SIGMA DP1x | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:16.6 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:2640 x 1760 | ファイルサイズ:6.24 MB

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国定海岸関係者の宿泊施設の白いフェンスが、朝陽に眩しく反射し、その向こうには太平洋から打ち寄せる白い波がどこまでも続いていた。モノクロームにして輝く白を強調。

使用機材:SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:23 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:5.18 MB

南にカーブした大きな岬から西に突き出した小さな岬の先端に灯台が建っていた。その反対方向へ向かう道を走って行くと、東へ突き出すもうひとつの小さな岬北岸の駐車場にたどり着く。そこからは、モーター付きの大型救命ボートが導入され、それまでの手漕ぎボート時代から画期的に発展した救命活動の歴史を感じるポイント・レイズ救命ボート基地(Point Reyes Lifeboat Station)まで歩いて行った。

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1927年に建てられ1969年に閉鎖された救命ボート基地の引上げ船台(Marine Railway)が、修復され保存されている。かつて大型救命ボートがここから海に出て行った。超広角ズームレンズで、ドレイクス湾(Drakes Bay)に面した引上げ船台を大きく写し込む。

使用機材:SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.60 MB

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救命ボート基地を訪れていたカップルが、林の中を歩いて戻ってきた。この日、国定海岸で見かけた最初の訪問者を、高倍率ズームレンズを最長に伸ばして撮る。

使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:200 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.42 MB

救命ボート基地からは、走って来た道を引き返えしながら気になったポイントに立ち寄った。

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東に伸びた小さな岬を眺める。左は救命ボート基地が面しているドレイクス湾、右は太平洋。フィッシュアイで大きく包み込むように撮る。

使用機材:SIGMA SD1 + 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160秒 | 絞り値:F10.0 | 焦点距離:10 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:11.89 MB

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国定海岸ではたくさんの牛を見た。このバスタブにも牛の飲み水が貯めてある。

使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:53 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:13.87 MB

メインロードから「南のビーチへ」とのサインに従い走って行くと、国定海岸関係者の宿泊施設の白いフェンスの向こうに見えた広いビーチに出た。大きな駐車場には1台の車もなく、シーズンオフだと実感する。ビーチに出て間もなく雨が降り出し、トイレとシャワー付きの小屋で雨宿をする。

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少し雲が出てきたビーチから灯台が建つ岬を眺める。大きな木の根っこは、どこから流れてきたのだろうか。

使用機材:SIGMA SD1 + APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1000秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:220 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:5.19 MB

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ビーチで見かけた直径5、6センチほどのウニの仲間のカシパン(Sand Dollar)の死骸。白い表面に刻まれた模様を、中望遠マクロレンズで高画質なセンサーに刻み込む。

使用機材:SIGMA SD1 + MACRO 70mm F2.8 EX DG | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F16.0 | 焦点距離:70 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:12.36 MB

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厚い雲がかかってきた冬の海とシャワーを見ていると夏が恋しくなる。外付けフラッシュ(エレクトロニックフラッシュEF-140 DG)を発光し、シーズンオフの苔の生えた木のシャワーを描写した。

使用機材:SIGMA DP1x | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:16.6 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:2640 x 1760 | ファイルサイズ:4.62 MB

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雨は止み、雲の切れ目から陽が差すと、ビーチが明るく色づいて見えた。

使用機材:SIGMA SD1 + APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:150 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:12.59 MB

ポイント・レイズ国定海岸には、運営している牧場と、家畜はもういない牧場跡を見かけた。

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Historic D Ranchは、1862年から1998年まで酪農牧場として運営されていた。朽ちた牧場の建物の屋根は落ち、苔が生え草に覆われはじめている。遠くには運営されている牧場の牛が見える。彩度とX3 Fill Lightを下げ、セピア色を強め、昔の牧場シーンを想ってみた。

使用機材:SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F10.0 | 焦点距離:18 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:11.12 MB

Historic D Ranchからは、メインロードに戻り東へ少し走ると右手に沼地が見え、その先に「カキ養殖場(Oyster Farm)」と書かれたサインが立っていた。サイン通りに沼地と小高い草むらに挟まれた細い道を走って行くと道は行き止まり、沼地は小さな湾(Schooner Bay)になった。湾沿いに小さな建物が数軒建ち、1軒はカキの販売店だった。店に入ると店員の女性(貫禄があったので店主かもしれない)が、政府の水に対する扱いについて、1組の男女相手に話しをしている。後姿ですぐには気が付かなかったが、話しを聞いている男女は前日の夕方に小さなタウン、オレマで会ったカップルだった。 「昨夜のステイはどうでした?」と訊いてきたので、「静かでとても良かったですよ」と答え、「この先もいい旅をして下さいね」と微笑をくれた。 私はカキを試食した。1つ目はサービスで気に入ったら買うということだった。美味かったので、5つ買ってレモンを大量にかけ、朝からビスケット数枚しか補給していなかった胃袋に流し込んだ。

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山積みになったカキの貝殻と湾。コントラストを上げ、一つ一つの貝殻の存在感を強調した。

使用機材:SIGMA DP2x | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:24.2 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:1760 x 2640 | ファイルサイズ:7.31 MB

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午後の光りが反射する湾とカキ養殖場。コンパクトな高倍率ズームレンズですばやくズーミングし、シルエットになったカキ養殖場で働く人々を捉える。

使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/1000秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:164 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.11 MB

灯台を見るため、ハイウェイ1から少しだけわき道にそれたはずが、もう夕方の気配を感じる時刻になっていた。 天気予報では一日中雨だったこの日、長い時間を車の中で過すことになると覚悟していたが、この時間まで傘もレインコートも一度も手を伸ばすことはなかった。予定していなかったポイント・レイズ国定海岸公園を満喫できたことに満足だった私は、ハイウェイ1に戻りさらに北上した。(後編に続く)

※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。

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