2007年11月30日
お客さま 各位

フォトキナ2006において、私たちがDP1を発表し、最初のプロトタイプを展示してから1年以上が経ちます。続くPMA2007においても、仕様を変更したDP1のエンジニアリングサンプルを展示したものの、その後、DP1について何ら発表を行うことができないまま今日に至っております。この間、みなさまに対する情報提供が滞っておりましたことを心からお詫びするとともに、DP1開発の現在の状況について、ここにご報告申し上げます。

私たちは、PMAの後DP1の開発を加速させ、初夏にはプレβレベルの段階にまで到っていました。しかしながらこの後の画像最適化のプロセスで、これまでのSDシリーズで得られていた品質の画像を実現することが難しいということが判明致しました。画像そのものは一般的なコンパクトデジタルカメラとしては及第点に値するものでしたが、SDシリーズだけがもつ、繊細で立体的かつ臨場感のある画像という点では納得のいく仕上がりとはいえませんでした。この点について、綿密な評価と解析を重ねた結果、当初開発した画像処理パイプラインが、やや高速処理に重点に置いていたために、当社の考える「最高画質」を生み出すには最適とはいえないこと。また、それを実現するためには大幅な変更を加える必要があるとの結論に達しました。この時点で、私たちには2つの選択肢がありました。画質にはある程度妥協をし、そのまま開発を進行するか。または、改めて画像処理パイプラインを再構築して最適な仕上がりを目指すか。この点については、社内でも激しい議論の応酬がありましたし、決断には少々時間を要しました。が、最終的にはシグマとして、画像処理パイプライン全体を再構築するという選択をいたしました。

常に変わることなくシグマをご支援くださっているお客さま、ならびにDP1を心待ちにされているお客さまに対し、私たちは、11月の初旬に修正バージョンのα版DP1を完成させ、テストを開始したことを、あらためてご報告申し上げます。

DP1開発が長期にわたり、インターネット上でも話題になっていることは存じ上げております。また、先の発表後すぐにDP1が発売されるものと心待ちにしてくださったお客さまを失望させ、いまもって期待にお応えできていないままであることを心苦しく思っております。が、いまは開発を順調に進めることに全力を尽くすべき段階であり、お客さまに対して発売日時を確約するには時期尚早であること、私たちの使命はDP1の量産・発売に向けて一意専心することでしか果たせないということを、私自身も自らに言い聞かせているところです。

今回、画像処理パイプラインの修正を行う際には、「最高の静止画が撮れるコンパクトなデジタルカメラ」という原点に立ち返り、そこにすべての資産をフォーカスさせました。このため、既に発表している仕様を一部変更せざるを得ませんでしたが(詳細は日を改めて発表致します)、現時点のα版カメラを見る限り、そのコンセプト通りに仕上がりつつあると確信しております。

改めて、長らくDP1の発売をお待たせしていることについて深くお詫び申し上げるとともに、お客さまの変わらぬ温かいご支援に対し、心から御礼を申し上げます。発売の暁には、コンパクトデジタルカメラの領域を超える、まったく新しい写真表現にふれられる革新的なカメラとして、お客さまに「待った甲斐があった」と喜んでいただけるカメラをお届けできるよう、総力を挙げて努めることを、社員一同ここにお約束いたします。

株式会社シグマ
取締役社長
山木和人
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